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「吻合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吻合の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
原字ノ音ヲ照綴《しょうてい》シ、更ニ之ヲ約併シテ、二字或ハ一字ニ帰納シ、其漢音ニ吻合《ふんごう》スルヲ以テ、洋音ヲ発シ、看者ノ之ヲ視ル、猶《なお》原語ヲ視ル如ク....
石狩川」より 著者:本庄陸男
云った、「聞きしにまさるよい土地でござるよ」 おのずからそれらの気持がぴったり吻合《ふんごう》した。最初に、男と女の間にそれから親と子の間に――そして、彼らの....
子猫」より 著者:寺田寅彦
ンを感じるのであった。 夏の末ごろになって三毛は二度目の産をした。今度も偶然な吻合で、ちょうど妻が子供を連れて出かけるところであったが、三毛の様子がどうも変で....
男女交際より家庭生活へ」より 著者:宮本百合子
先頃の『弘道』に掲載された「日本人の理想に吻合《ふんごう》しない西洋人の家庭生活」と云う記事を読み、種々な感想の湧上るのを....
厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
、全く偶然の所産としてしまうほどに偶然とも思われない。 このような種類の機微な吻合がしばしば繰り返されて、そしてその事が誇大視された結果としていわゆる厄年の説....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
値下りから各町村でも、なるべく桑園を作畑に改めさせ、多少の奨励金を出して居るのと吻合《ふんごう》するところがある。養豚の如きもこれに触れないつもりであったのであ....
暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
あって、真中に他の三文字のあるものは、結局、ELSIE と云う名前に、ぴったりと吻合して来る。それで更によく調べてみると、三度とも文章の末尾が、この組合せで終っ....
日記」より 著者:宮本百合子
ポイルされるのか。 十月二十七日(木曜) 『弘道』十月号に出た、「日本人の理想に吻合しない西洋人の家庭生活」と云うのに対し、読後感を書き始む。 十月二十八日(金....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
感ずる。もし果たしてそうだとすれば、とにかく、上の「葉ハ樹ニ依テ生ズ」の意味とも吻合する。九子羊の根塊は円形で濃褐色だから、それを漫然と黒味がかった色と書いたの....
カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
秋に美花をひらいて野外を装飾する。今その草の状を見ると『渓蛮叢笑』の文とピッタリ吻合する。たとえその書の文が短くても、これを翫読してみるとそこにその要点が微妙に....