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吾妻山
「吾妻山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吾妻山の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
上
槍ヶ岳(三千百八十米突) 十月十九日 白馬岳(二千九百三十三米突) 同上
吾妻山(一千八百六十米突) 十月二十日 大日岳(一千三百九十米突) 同上
四....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
、木の間隠れに田舎家の灯がちら/\見えまして、幽かに右の方は五段田の山続き、左は
吾妻山、向うは草津から四万の筆山、中を流るゝ山田川の水勢は急でございまして、皀莢....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、 「生れ故郷は、出羽の米沢だとおっしゃいましたね」 「左様左様、出羽の米沢の
吾妻山《あずまやま》の下で生れたのだ」 出羽の米沢だけなら無事だったが、
吾妻山....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
さんの根気に負けて、父が福島県下へ連れてゆかれたのは、磐梯山《ばんだいさん》だか
吾妻山《あずまさん》だかが破裂したすぐあとだった。父はヘトヘトになって帰って来て....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
の方には赤城山が一面に見え、後は男子山、子持山、北にあたって草津から四万の筆山、
吾妻山から一面に榛名山へ続いて見える山又山の難所で、下は削りなせる谷にして、吾妻....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
がある。この山村は、上州と信州との国境に近く、東北に八千尺の白根火山が聳え、西に
吾妻山、南に鳥居峠を挟んで浅間山が蟠踞している山また山の辺境だ。 さらに、その....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
、おまけに手摺れで真っ黒になっていた。 「あの辺には、相当な山が沢山にあります。
吾妻山……鳥甲山……国見岳……山へ登っては温泉へ泊り、温泉へ泊っては山へ登って、....
「山の人生」より 著者:柳田国男
が、区々の異説は及ぶ限りこれを保存しておかねばならぬ。 一 陸奥と出羽との境なる
吾妻山の奥に、大人と云ふものあり。蓋し山気の生ずる所なり。其|長一丈五六尺、木の....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
村の住民が、神様のおつき合に片目になるという話を少しして見ます。福島県の土湯は、
吾妻山の麓にあるよい温泉で、弘法大師が杖を立てそうな所ですが、村には太子堂があっ....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
を照されてはいるが、重苦しさに堪えぬが如く押し黙っている気配がある。北東には遠く
吾妻山が望まれ、次で那須高原の二山塊、近くは東に日光の諸山が目睫の間に迫っている....