呉越同舟[語句情報] » 呉越同舟

「呉越同舟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

呉越同舟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
んだ視力の持主たちは、このウラル号を見て、ふしぎな感を懐くことであろう。これこそ呉越同舟だというかもしれない。 だがそんな見方は、始めから誤っているのだ。今日....
旅愁」より 著者:横光利一
も考えていられる閑はなかった。いよいよカイロ行の一団は、千鶴子の組も真紀子の組も呉越同舟で三台の自動車に分乗した。 そのとき矢代は最後に遅れて自動車に乗ろうと....
暗号の役割」より 著者:海野十三
ポンスケ探偵も、今頃はさぞおどろいているでしょうね」 「ふふン、まさか毒|瓦斯で呉越同舟の無理心中をやらかすとは気がつかなかったろう」 碇が掌の中で壊した硝子....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
に加わっているのでもなく、完全な中立国であった。だから、リスボンの町は、いわゆる呉越同舟というやつで、ドイツ人やイタリヤ人が闊歩しているその向うから、イギリス人....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
ん俺よりも年上らしいが……」 「火の玉」少尉は、どこまでも相手を呑んでかかった。呉越同舟 それから、この奇妙な日ソ組合せによる空中漂流がつづいた。 マイクロ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いですよ、つまりね、我々こうして、計らずも山中に棟を同じうして住んでいますとね、呉越同舟《ごえつどうしゅう》といったようなものでしょう、ましておたがいに、今日ま....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
内閣書記官長、愛媛県知事)の命令で、労使ともに検束されてしまった。留置場はまさに呉越同舟、敵も味方も一しょくたにされていたが、そのおかげで留置場内で話がまとまり....