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告げ知らせる
「告げ知らせる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
告げ知らせるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪後」より 著者:梶井基次郎
大家の主婦に留守を頼んで信子も市中を歩いた。 三 ある日、空は早春を
告げ知らせるような大雪を降らした。 朝、寝床のなかで行一は雪解の滴《しずく》が....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
疑問であった。 やかましい問題の償金はすでにイギリスへ払われたのだ。そのことを
告げ知らせるために、半蔵はだれよりも先に父の吉左衛門を探した。こういう時のきまり....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
条や、脇田道場での門倉平馬との経緯《いきさつ》や、匿すべき相手でないので、一切を
告げ知らせるのであった。
「ほほう、それで、そなたの前に、きらめいたという光り物....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
、国民が辛抱すればこの戦争は必ず勝つこと、すべての責任は人民にある、ということを
告げ知らせるためにだけ動員されたのであった。学校は、公平な歴史や、世界における日....
「武蔵野」より 著者:山田美妙
された」 母は十分に口が利けなくなッたので仕方なく手真似で仔細を告げ知らせた。
告げ知らせると平太の顔はたちまちに色が変わッた。 「さらばあの※帷子の……」 ....
「夢幻泡影」より 著者:外村繁
の音というものは奇妙なものである。小忙しく、いかにも、刻刻と、時の経って行くのを
告げ知らせるかのようである。「そらそら」とね。しかも私達はその音をどんなに聞くま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
わがお館には、ふしぎな奇瑞にお会いなされた。あまりのありがたさゆえ、それを皆へも
告げ知らせる。まずは次の一|文を聞け」 俊秀は、奉書を披いた。 「――人皇九十....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ん、敵わん。こっちは小勢だ、命あっての物だねよ。引っ返して、ことのよしを六波羅へ
告げ知らせるこそ、おれどもの急務であろう。おういっ、もどれ、もどれっ」 この二....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
ているわよ。』 かの女はうれしさの余りにか、おせっかいにもなおそんなことを私に
告げ知らせるのであった。なるほど少し行くと、長い巻紙に出たら目に沢山数字を書きつ....