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告訴
「告訴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
告訴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
な種属であると云う。なお宮城動物園主は狼の銃殺を不当とし、小田原署長を相手どった
告訴《こくそ》を起すといきまいている。等《とう》、等、等。
五
ある秋の真....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
は、彼の弟子クレアンテス(Kleanthes)の申立てによって、神の否認者として
告訴され監獄へ投げ込まれ、あのソクラテスと同じ運命に陥るはずであったのをペリクレ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
れるとなお吼り立って、たちまち、裁判所、村役場、派出所も村会も一所にして、姦通の
告訴をすると、のぼせ上がるので、どこへもやらぬ監禁同様という趣で、ひとまず檀那寺....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
知らないのであった。 しかし妻の里方では承知しない。呉が妻を殴ち殺したといって
告訴に及んだが、この訴訟事件は年を経ても解決せず、州郡の役人らにも処決することが....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
取るんだと云って、非常な権幕でした。然し私の見た所では大した傷でもないようだし、
告訴までして騒ぐ程の事もなかろうと、穏かに示談にしたらいゝだろうと勧めたのです」....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
類袋を開けた。 中には父の日記の断片と思われるものや、二川重行から来た書状や、
告訴状の写し見たいなものや、報告書見たいなものが這入っていた。 野村は一通り眼....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
姓のうちから選抜されたZ伯爵家の猟人らが、最近にとなりの領地で殺人や窃盗をもって
告訴されたジプシーの一団を捕縛して、男たちは鎖につなぎ、女子供は馬車に乗せて城の....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
紙入れを掏り取ってしまった。男は高崎の家へ帰ってからそれを発見して、すぐに警察へ
告訴すればいいものを、狸の皮が下車した駅を知っているので、そのあとを追って温泉場....
「慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
て六兵衛の店へ押掛けて行って、再びその横着を責めた。かれは詐欺取財として六兵衛を
告訴するといきまいて帰った。 お冬はもう堪らなくなった。このままにしておけば父....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の「ゲダイ」となった。この「ゲダイ」というは馬喰町の郡代屋敷へ訴訟に上る地方人の
告訴状の代書もすれば相談|対手にもなる、走り使いもすれば下駄も洗う、逗留客の屋外....
「城」より 著者:カフカフランツ
んな弁護士たちなんです? ソルティーニの犯罪といっていい行状のためにアマーリアを
告訴したり、あるいは罰しまでするなんてできるはずがないじゃありませんか?」
「と....
「審判」より 著者:カフカフランツ
きるんですよ」 「いったいどうして僕が?」と、Kは驚いて言った。 「でもあなたは
告訴されていましたね」と、廷丁は言った。 「そうなんだ」と、Kは言った。「それに....
「変身」より 著者:カフカフランツ
けることができるはずのなんらかの損害賠償要求をもって――いいですかな――あなたを
告訴すべきものかどうか、考えてみるつもりです」彼は沈黙して、まるで何かを待ちかま....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
○十月、深川座にて黙阿弥作の「弁天小僧」を無断上演して、作者の遺子吉村いと女より
告訴せらる。裁判所は坪内逍遥博士に鑑定を命じ、結局原告の勝訴となる。 ○一月、菊....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、長吏を殺害に及んだという騒ぎとなった。そこで清水坂から東大寺(?)へその非行を
告訴し、それに対して奈良坂非人から提出した陳状がすなわち佐藤氏所蔵寛元二年三月付....