周匝[語句情報] » 周匝

「周匝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

周匝の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れはいかに綿密であろうとも――のみを廻転し囲繞している。理智的にその結論が如何に周匝で正確であろうとも、それが果して本能なる愛の本体を把握し得た結論ということが....
木精」より 著者:森鴎外
のようなブロンドな髪が一本一本逆に竪つような心持がして、何を見るともなしに、身の周匝を見廻した。目に触れる程のものに、何の変った事もない。目の前には例の岩が屏風....
痴人と死と」より 著者:ホーフマンスタールフーゴー・フォン
があるきっかけで舞台に出て受持《うけもち》だけの白《せりふ》を饒舌《しゃべ》り、周匝《まわり》の役者に構わずに己《うぬ》が声を己《うぬ》が聞いて何にも胸に感ぜず....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
は畑と山と河ばかり。いやだんだん山と山ばかりになってくる。途中、和気とか佐伯とか周匝とかいう小さい村や部落を時々見るほかは、行けども行けどもといった感じである。....