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周章てる
「周章てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
周章てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
信玄は不機嫌な顔をした。だがいささかテレたようであった。 「それほどの大事だ、
周章てるが普通だ」 「周章てて何んになりますな」 長老は益々揶揄的になった。 ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
あろうが、勝手口からであろうが、待ち構えている渡辺刑事に直ぐ見つかって終う。そう
周章てるに及ばない。彼はそう思って落着くと、支倉の後を追う前に彼の鋭い眼で部屋の....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
るんだ」 「んかも知らない。然し考えてみれば、そんなことになったら、監督が第一|
周章てるよ、会社の手前。代りを函館から取り寄せるのには遅すぎるし、出来高だって問....
「家」より 著者:島崎藤村
かり心配なように言うが、自分のことも少許考えてみるが可い――そうまたお前のように
周章てることは無いぞや」 とお種は嫁に向って言ってみた。 お種の考えでは、夫....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
「ちがう」 てっきり潜水艦だと思っていたのに、魚戸は言下に否定した。今度は僕が
周章てる番だった。 「じゃあ、飛行機の中か。それとも飛行艇か」 飛行機にしても....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
くと立った。しばらくして、あれといったが、お雪は蹶起きようとして燈を消した。 「
周章てるない、」といって滝太郎は衝と戻って、やにわにお雪の手を取った。 「助けて....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
、弾丸がきて、土煙の上ったのを見ると、周章《あわ》てて四つ這いに、引下った。 「
周章てるなっ、見苦しいっ」 一人が、後方から、尻を突いて叫んだ。 「見苦しい。....
「紅白縮緬組」より 著者:国枝史郎
ている。 一蝶や其角は取り巻とはいっても一見識備えた連中だけに、民部や半兵衛が
周章てるようには二人は周章てはしなかった。 「金の威力で自由にしようとしても、自....
「独房」より 著者:小林多喜二
れでもウキ/\していたのだ。 新宿は矢張り雑踏していた。美しい女が自動車の前で
周章てるのを見ると、俺だちは喜んだ。――だが、何故こんなに沢山の「女」が歩いてい....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
かけて、鞘ぐるみ刀を抜き取って、左手に提げながら、少しずつ近づいて来る討手へ
「
周章てるな。
周章てるな。日は長いし、川原は広い。輦台の上で、余り四股を踏むと、人....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
と興奮してしまった。途中で、何を云ったか分らなくなってしまった。分らなくなると、
周章てるだけだった。――時々、拍手と、「分った分った」「もうやめれ!」「その通り....
「上海」より 著者:横光利一
かけてあげるから。」 「奥さま、旦那さまでございます。」 ドアーの外で、湯女の
周章てる声がした。お柳はシャワーを捻ると、甲谷の頭の上から雨が降った。 「奥さま....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
った。思いがけ無く会ったというよりも、むしろ会うことを期待していたので、そんなに
周章てるに及ばなかった訳だが、期待していただけに、かえってその期待していたという....