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呪い
「呪い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呪いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
死せずにはいなかったのである。これは女性の呪《のろ》いであろうか? 或は又理性の
呪いであろうか?
理性
理性のわたしに教えたものは畢竟《ひっきょう》....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
捨てさせてしまったのだそうです。が、どう云う秘密な理由があるのか、一人でもそこで
呪い殺された、この石河岸のような場所になると、さすがの婆の加持祈祷でも、そのまわ....
「星座」より 著者:有島武郎
の中にかならず一人は目のかたきになる人を作っておかなければ気がすまないのだ。その
呪いの的になる人は時々変りはしたけれども、どういうものかおせいは貧乏籤《びんぼう....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
でした。細田氏が十分間|経っても姿を現わさないのは恐らく氏が自分の室にかえりあの
呪いの三角形を見て前日のことを思い浮べ外へ出る気にならないのだろうと思いました。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
じたのだった。しかし、それは果して夢であったろうか。いやいや弦三は、確かに、あの
呪いにみちた悪魔の声をきいたのだった。 弦三は、一つ自動車を呼びとめて、新宿の....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
と同じ「木製の兵隊さん」だった。どれが彼女の名前やら判らない。 (弱った。やはり
呪いのプログラムだッ) 弦吾は、改めてプログラムを呪った。 そうこうする裡に....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
い。いままでに君を邪魔して、吸血の罪を犯させなかったことが五度もある。それは君を
呪いの吸血病から、何とかして救いたいためだった。……」 「なにを云う。……すると....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
すると、その速力は音波の速力の約三十倍となる。そこへ持って来て、これは一名『鉄の
呪い』という名があるくらいで、鉄材を追駆けて走りまわるのじゃ。じゃによって、いか....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
は焔が手足をいぶらせ焔が毛髪にメラメラ燃え移る場面を想像した。――彼は当てのない
呪いの言葉を口走った。 「ククククッ――」 どこからか忍び笑いが聞えて来た。そ....
「雷」より 著者:海野十三
杉の丸太の上に、帽子のように嵌っていた。 「これは避雷針かい、それとも雷避けのお
呪いかい」 「もちろん、避雷針だよ。銅だって、一分もある厚いやつを使ってあるんで....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
参り、諸兄の友誼に酬いるで厶ろう。お妙――も楽しみにして、ちょっと待っていやれ」
呪いの凶刃 遅い月がヌーッと頭を出して、ほのかに明るい弓町の通りを、風のように....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
」と、かれらは心のうちで思った。そうして、奥殿深く進んでゆくラザルスのうしろ姿に
呪いの声を浴びせかけた。 皇帝はあらかじめラザルスの人物を知っていたので、その....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の業火が炎々と燃えて居りました。恥かしながら私は一|時は神様も怨みました……人を
呪いもいたしました……何卒その頃の物語り丈は差控えさせて戴きます……。 大江家....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
たしかに、この場所にはいまだになにか魔力が利いていて、それが善良なひとびとの心に
呪いをかけ、そのおかげで彼らはいつでも幻想にふけりながらうろついているのである。....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
兵衛は頗る商才があった。軽焼が疱瘡痲疹の病人向きとして珍重されるので、疱瘡痲疹の
呪いとなってる張子の赤い木兎や赤い達磨を一緒に売出した。店頭には四尺ばかりの大き....