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「呪術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

呪術の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
起らずと聞き、笑い半分試して見ると果して効いたとある。鰯の頭も信心と言うが護符や呪術《じゅじゅつ》は随分信ぜぬ人にも効く、これは人々の不自覚識《サブリミナル・セ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
また何故だい。魔法本と降矢木にいったい何が?」 「ウイチグス呪法典はいわゆる技巧呪術で、今日の正確科学を、呪詛と邪悪の衣で包んだものと云われているからだよ。元来....
十二支考」より 著者:南方熊楠
だと。これは大分受け取りがたい。しかし女の髪といい、三という数がインドのトダ人の呪術にもあるが面白い。 『古事記』にも、須佐之男命《すさのおのみこと》の女|須勢....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
人伝の邪馬台国の君主|卑弥呼は女性であり、彼の後継者も女児であった。巫女として、呪術をもって、村人の上に臨んでいたのである。が、こうした女君制度は、九州の辺土に....
志賀直哉に文学の問題はない」より 著者:坂口安吾
同じニセ苦悩であった。 だが、小説が、我慾を肯定することによって安定するという呪術的な効能ゆたかな方法であるならば、通俗の世界において、これほど救いをもたらす....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ッシュの天啓録をお読みにはならなかったのですね。瑜珈式呼吸法は? ベエゼルブブの呪術は? ダルヴィラやタイラーの著述は如何で御座いますか」 「遺憾ながら、いずれ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
をもって、調伏を行うような愚かな人間ではなかった。そんな人間では、修行のしきれる呪術ではなかった。 「薬草取りは?」 玄白斎が、戻り道の方へ歩きかけたので、和....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
のということは、民衆の自然の感情に相応しているものではないのである。ただ原始の、呪術的な神秘思想に相応しているだけさ。歴史的事実としても神代乃至神武以来の万世一....
妖怪学」より 著者:井上円了
ナイのうち、左にそのおもなるものを掲ぐ。 (二)歯のいたみをたちまちとむる呪術 その法は、桃の枝の東へむきたるをとり、楊子にけずり、これにて痛む歯に「南....
屍体と民俗」より 著者:中山太郎
に至ったもので、その形ちは元のままを残していたのである。さらに卜占《ウラナイ》の呪術を行う者が、俗に外法頭《ゲホウガシラ》と称する――福助のような頭をした者の髑....
穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
出て人を害するので、土牛を作って牽止《けんし》させるのであると論じている。追儺の呪術的信仰から云えば誠に徹底せぬ理論であるが、信仰と理論とは往々両立せぬので、こ....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
らまく.便所の神にあげると言って便所の中へ投げこんでもいい.魔の死体の再生を防ぐ呪術である. (7) (8) (9) (10) toy-pok-un-pe....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
ある。この小国家の君主は、政治的権力と共に宗教的権威をももっていたらしく、種々の呪術や原始的な宗教心のあらわれとしての神の祭祀やが、その配下の民衆のために、かれ....
性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
に侵入して来たと認められるような場合には、敢然と一物を露出して敵や病魔を撃退する呪術をおこなうのである。 陰部を露出することによって害敵から免れようとする呪術....
アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
うなよけいな神経を使うのはいささか重荷でもありますので、ここではアイヌに存在した呪術的仮装舞踊劇のことをお話して、神話の起源にふれ、神の観念の形成される史的背景....