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味の素
「味の素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
味の素の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「グッド・バイ」より 著者:太宰治
盛りにして、それに代用|味《あじ》の素《もと》をどっさり振りかけ、 「召し上れ。
味の素は、サーヴィスよ。気にしなくたっていいわよ。」 カラスミ、こんなにたくさ....
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
明にかばってやったか。お金を欲しがったのは、誰であったか。私は、筋子《すじこ》に
味の素の雪きらきら降らせ、納豆《なっとう》に、青のり、と、からし、添えて在れば、....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
方面からはあまり湧かないように思われる。 こうなると大体若いということが第一嫌
味の素だということにもなる、また生きていることもついでに嫌味なことになる、人間が....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
もできている由であった。 近藤ツル子、イヤ、正宗ツル子二十一歳は器用な手附で、
味の素を天草物産の袋につめかえて、それでツメカエの仕事が万事終了すると、アーすん....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
力でありました。今日の大三井家も現代において基礎を作りしは女主人であり、現代でも
味の素の大をなせしも当主人の祖母の力に原因し、明電舎の今日あるも全く母君の力であ....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
。 然れども図書館の施設いかに普及すればとて、これを利用し得べき読書力、読書趣
味の素養なきときは図書館ありともその任務を全うすること能わず。世人動もすれば米国....
「すっぽん」より 著者:佐藤垢石
口で吹くほど熱いのが、すっぽんの羮の至味であろう。 料亭の調理には鰹節、昆布、
味の素、鶏肉スープなど加味するのがあるけれど、そのような補助味を用いると、すっぽ....
「日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
なやかましい食通でも満足し、文句がないということをいっています。 よい料理には「
味の素」は不可 「
味の素」は近来非常に宣伝されておりますが、私は「
味の素」の味は....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
* 新鮮に勝る美味なし。 * 自然の栄養価値、栄養の集成が
味の素である。 * 低級な人は低級な味を好み、低級な料理と交わって安....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
てしまっては辛味はなくなる。しかししょうゆの味がよくなる。わさびは最も調子の高い
味の素と心得てよい。 *だいこんおろしは新しくないと不味い。畑から掘り上げて間の....
「若鮎の気品を食う」より 著者:北大路魯山人
で味をつけた味噌などを、お体裁本位につけて出すのは面白くない。味噌にかつおぶしや
味の素で味をつけるなどは愚の骨頂である。鮎は鮎の味生一本を賞味するのでなければも....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
的に物語るものなのである。 私は見たわけではないから、推量であるが、おそらく「
味の素」の本家である鈴木氏の家庭ですら、きっとかつおぶしを欠かさずに、ふだん用い....
「持ち味を生かす」より 著者:北大路魯山人
。砂糖さえ入れれば美味いとする今の料理は、極端に味覚の低下を示している。砂糖や「
味の素」類品の跋扈に拍車をかけているのは、料理する者の無定見である。この無定見が....
「料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
つまり、さしで行かなければ、ほんとうには味わえない。 * 第一「
味の素」なんか出来たのでいけない。なんの料理も「
味の素」の味になってしまった。料....
「料理の妙味」より 著者:北大路魯山人
人工のつくり得るような生やさしい味ではないからである。塩、醤油、酒、味醂、砂糖、
味の素、かつおぶし、昆布、煮干しなどは、味付料としていずれもよき味の持ち主ではあ....