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味をやる
「味をやる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
味をやるの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
院の方へ去って了うと、どこからかオイチョカブの北田が現れて来て、高峰お前なかなか
味をやるやないか、泣きたんがあない巧いこと行くて相当なわるやぞと賞めてくれたが、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
なぞなぞの正体がわかるというんですよ。どんなもんです。伝六様だっても、ときどきは
味をやるんですよ」 「なるほど、味なてがらかもしれねえ。こうなりゃおまえさんまか....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
を見舞われて、ドタリ地ひびき立てながらそこに悶絶したあとでした。 「稚児の剣法、
味をやるなッ。よしッ。俺が行くッ」 怒って入れ替りながら挑みかかったのは、先程....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を突き飛ばして逃げ出しました。 いったん突き飛ばされた白雲は、こいつ、生意気に
味をやる――と歯がみをしながらウスノロのあとを追いかける。 見ていた駒井は、こ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、ふたたび静に帰《き》した不破《ふわ》の中青眼。
「乞食野郎《こじきやろう》ッ!
味をやるぜ!」
心から感嘆した左膳の声だ。
乾雲を追って部屋を走り出た坤竜。....
「魔都」より 著者:久生十蘭
て、こうして、われわれ両人が」
息も絶え絶えといった体なんです。局長はなかなか
味をやる。そのへんの新劇俳優などまさにタジタジなのである。
それはそれとして、....
「三国志」より 著者:吉川英治
かつて自分を恐れさせたほどな強い敵に出会ったことはないとしていたので、「この男、
味をやるな」ぐらいに、初めは見くびってかかっていた。 ところが、刻々形勢は悪来....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
んな姿態をする。跳ねる、飛ぶ、眼で媚び、股でひねる。日の丸も負けず劣らずである。
味をやる、きいきい声を出す。 ああ、日は小さくもないのにな。夜になれば夜で、月....
「放浪」より 著者:織田作之助
院の方へ去って了うと、どこからかオイチョカブの北田が現れて来て、高峰お前なか/\
味をやるやないか、泣きたんがあない巧いこと行くて相当なわるやぞと賞めてくれたが、....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
の狒々の野郎うまくやってやがらあ」 「真物かな」 「さあ?」 「奴さん、なかなか
味をやるじゃねえか」 「しかし――。巧いぞ、男かね、女かね」 「女だったらどうす....