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呼出し
「呼出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
呼出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
顕わした影であろう。「ちょっと。」「何さ。」手招ぎをして、「来て見なよ。」家内を
呼出して、両方から、そっと、顔を差寄せると、じっとしたのが、微に黄色な嘴を傾けた....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
から、犯人が邸内のどこかを、うろついているんじゃないかとの御疑いから、警視庁のお
呼出しを、しばしば蒙るようになったのだそうです。なったのだそうです、とは妙な申し....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
、いつもの慎重な探偵の態度にもどってしまった。 そのときであった。けたたましい
呼出し音響とともに外から電話がかかってきた。 「お、きたようだ」 帆村は、かれ....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
を受け、お目通を遠ざけられ閉門の処、誰もお天守へ上りますものがないために、急にお
呼出しでございました。その御上使は、実は私に切腹仰せつけの処を、急に御模様がえに....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
絡がとまってしまいました」 山岸中尉の眉がぴくぴくとうごく。 「地上からいくら
呼出しても、上では兵曹長が出てこないのです。上からの電波もまったく出ていません。....
「火星兵団」より 著者:海野十三
をぎょろつかせている火星兵団の様子を、くわしく見ていたが、
「うむ、一つ、丸木を
呼出してやろう」
と言って、マイクを手にとると、配電盤のスイッチを切りかえた。....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
援隊は只今間もなく出発いたします」 「ふむ、そうか。――おい無電員、第四斥候隊を
呼出して命令を伝えるんだ。いいか、第四斥候隊はその皿のような形をした火星人の乗物....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
せ、うーむとうなった。 「まず、こういうところだろうなあ」 加賀大佐は通信長を
呼出し、ホ型十三号潜水艦との連絡を手落なくとるように命じた。 ホ型十三号潜水艦....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
か。旅の客が湯治場の芸妓を呼んで遊んだが、それがどうした。」 「汝、俺の店まで、
呼出しに、汝、逢曳にうせおって、姦通め。」 「血迷うな、誤解はどうでも構わないが....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
って※いても、半月や一月でその金子は出来なかった。 のみならず、追縋って染次が
呼出しの手紙の端に、――明石のしみは、しみ抜屋にても引受け申さず、この上は、くく....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
切る。一体、悪魔を払う趣意だと云うが、どうやら夜陰のこの業体は、魑魅魍魎の類を、
呼出し招き寄せるに髣髴として、実は、希有に、怪しく不気味なものである。 しかも....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
は何たることじゃ、という廉をもって、説諭をくらわした。」 「それで何かね、警察へ
呼出しかね。」 「ははあ、幾ら俺が手下を廻すとって、まさかそれほどの事では交番へ....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
して、玄関までちょっとお顔を、是非お目にかかりたい、という方があるッてね。つまり
呼出したものがあるんだ。 灯がついた時分、玄関はまだ暗かった、宅で用でも出来た....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
ら逢っても可いんでしょう、どう?」 「さあ、そう、うまく行くか知らん。……内証で
呼出したりなんかして、どんな三百代言が引搦まろうも知れないからね、此地は人気が悪....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
勇ましい就任演説をやった。 ところが結党式を終えて間もなく、警視庁から新幹部へ
呼出しがかかった。『なんだろう』と私たちが警視庁に出向くと、治安警察法により結社....