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和宮
「和宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
かかった江戸大公儀を今一度支え直さんために、不可能と知りつつ攘夷の実行を約して、
和宮の御降嫁を願い奉った自分の公武合体の苦肉の策を憤激している尊王派の面々も、無....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
普請工事の下相談もすでに始まりかけているところであった。 京都にある帝の妹君、
和宮内親王が時の将軍(徳川|家茂)へ御降嫁とあって、東山道御通行の触れ書が到来し....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かして置いてごらんなさい。」 「そう言えば、そうですね。古いことは知りませんが、
和宮様の御通行の時がまず一期、参覲交代の廃止がまた一期で、助郷も次第に変わって来....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
する岩倉の二公子、さては東山道軍のうわさなどで持ち切った。 「粂さま、お前さまは
和宮様の御通行の時のことを覚えておいでか。」と清助がきいた。 「わたしはよく覚え....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
れ早かれ、こういう日の来ることはわたしも思っておりました。神葬祭のことは、あれは
和宮さまが御通行のころからの問題ですからな。」 という和尚は珠数を手にしながら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くいんでん》(家茂《いえもち》)であります。この家茂に降嫁された夫人が、すなわち
和宮《かずのみや》であります。
和宮は時の帝《みかど》、孝明天皇の御妹であらせられ....