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「和州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和州の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
しょしん》虎皮を馬に蒙《かぶ》せて敵の軍馬を驚かし大勝したとある。 林宗甫の『和州旧跡幽考』五に超昇寺真如法親王建、天正年中絶え果て今は形ばかりなる廬《いおり....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
迄生き延びる事に確信はなかっただろうと思う。 もし、豊家に人が在って、自発的に和州郡山へでも移り、ひたすら豊家の社稷を保つことに腐心したら、今でも豊臣伯爵など....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
の影も見ゆなり。茶の間々は麦黄いろく熟れて、さくさくと鎌の音聞こゆ。目を上ぐれば和州の山遠く夏がすみに薄れ、宇治川は麦の穂末を渡る白帆にあらわれつ。かなたに屋根....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
して下さるなと、堅く頼んで別れた。 床下の女 宋の紹興三十二年、劉子昂は和州の太守に任ぜられた。やがて淮上の乱も鎮定したので、独身で任地にむかい、官舎に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
尺、頭尾均等、而して尾尖らず、槌の柄なきものに似る、故に俗に呼びて野槌と名づく、和州吉野山中、菜摘川、清明の滝辺に往々これを見る、その口大にして人脚を噬《か》む....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、この福力に由って人間に生まれたと載す。いと古くより猴に縁あった地と見える。 『和州旧跡幽考』に猿沢池は天竺《てんじく》※猴池を模せしと、池の西北の方の松井の坊....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
(讃州)○ツンボダケ○キツネノハイブクロ(若州)○メツブシ○キツネノチャブクロ(和州)○チトメ○キツネノヒキチャ(勢州)○キツネビ(南部)○キツネノハイダハラ(....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の山容をあおぎ、谷をのぞいて、森々たる喬木林の間に、合歓の木の多いのにも驚いた。和州多武の峰にのぼった折に、この花の多いと思った記憶はあるが、かくも幽邃な光線と....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
法山に轟く、とは妙心寺史にも見える記載である。 性天は、学匠として聞えていた。和州南都の人で、詩文に深く、草書を能くし、泰勝院細川幽斎公のために、宝永年間、虚....