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「和算〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

和算の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
家だ。 岸本は赤い毛氈《もうせん》を掛けた父の机の上に父の好きな書籍や、時には和算の道具などの載せてあったことを記憶でまだありありと見ることが出来た。よく肩が....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
さをいとわなかった独学の苦心が、それから十六、七歳のころまで続いた。父吉左衛門は和算を伊那の小野村の小野|甫邦に学んだ人で、その術には達していたから、半蔵も算術....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
から始めてある。そこに書かれてあることの多くはまだ不消化な新知識であった。なお、和算と洋算とを学校に併せ用いたいとの彼の意見にひきかえ、筑摩県の当局者は洋算一点....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
流気などありそうもない人であったけれど、それでも俳諧は盛んにやったものであった。和算家には詩を作った人はまれであるが、和歌や俳諧をやった人はすこぶる多い。もとよ....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
〈一和算とは〉 日本の数学を普通に和算という。和算とは洋算に対しての名称であり、主....
数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
があるばかりで、しかもその記事は了解し難きところ多く、古い日本の算書すなわち所謂和算書について研究しなければならぬことを感じた。しかるに新たに蒐集しようとしても....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
な意見を発表し得るまでに研究が進んでおらぬから、しばらく徳川時代の数学、いわゆる和算なるものを主として論ずることとする。もし数学者の立場で和算を見るならば、如何....