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和製
「和製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
和製の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
支えない勢である。 尤《もっと》も本当のピアノは高価《たか》いから、この頃では
和製の手軽い安いのがドッサリ出来るからで、正にピアノ全盛になって来た。 尤もこ....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
月一日 女坂染吉※ 大久保一平殿 要するに一平なる人物は、
和製カポネ団の一員だったんです。質札を預けたのは、その夜、警察でしらべられるのが....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
ソーの「アヴェマリア」をやれとかいろいろの注文を持ち出すようになった。 普通の
和製のレコードとヴィクターのと見比べて著しく目につく事は盤の表面のきめの粗密であ....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
も汽車らしい汽車を、夢に見るほどの熱をもって欲しがるのである。子供は正直である。
和製は安くもあるし、日本の貧乏のため国産奨励のため一つ不便と不愉快を忍んで、この....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ら裸潜水で楽にやる。潜水服はつとに英国シーベ会社の兜式潜水器が輸入され、日本でも
和製のものが明治五年にはすでに月島の民間会社で製造されていたのである。主としてア....
「石油ランプ」より 著者:寺田寅彦
なものが得られそうな気がする。 しかしそれも面倒である。結局私はこの油の漏れる
和製の文化的ランプをハンダ付けでもして修繕して、どうにか間に合わせて、それで我慢....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
からいよいよ愉快である。 かくのごとく沈没が流行する時勢にあたつて、栄養不良の
和製トーキーのみがひとり泰然自若としてろくであり得るわけはどう考えてもない。「日....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
かった火鉢へ手を当てて、猫背になりながら、祐筆に、手紙の口述をしていた。
諸国
和製砂糖殖え立、旧冬より直段《ねだん》、礑《はた》と下落致し、当分に至り、猶以て....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
大政治家ジスレリーを私淑する花形役者があるのを少しも知らなかったろうし、またこの
和製ジスレリーが未来の良人となる事を少しも予期しなかったろう。噂だから虚実は解ら....
「案内人風景」より 著者:黒部溯郎
の持主でありたい――てな事になるのではないだろうか、とまあ考えても見るのである。
和製クララ・ボーが銀座の歩道を闊歩する時代だ。夜の十時、新宿の駅に行って見るがい....
「小さな弟、良ちゃん」より 著者:小川未明
見た、紅茶の空きかんといえば、たいていリプトンであったのが、いつのまにか、みんな
和製を使用するようになったとみえて、リプトンの空きかんは、一つもないと思われまし....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
話が堅くなるし、中央は占領されているし、たまには例の白髪の、牧畜家の、活気縦横な
和製タゴール氏と対い合になることもあるが、まだまだ十分には双方からうち解けない。....
「和製椿姫」より 著者:大倉燁子
えず、外に囲ってあった第二夫人を家にいれていた。 第二夫人は有名な美人で、一時
和製椿姫と云えば道楽者仲間で知らない人がないほどの女であった。勿論芸者でも、女優....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
もいい事にしておこう。 さて話のついでだから少々今日の日本の洋風建築、その他、
和製の西洋物について所感を述べさせていただこう。 今日、丸の内の他にボカ/\と....