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「咎立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

咎立の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薬草取」より 著者:泉鏡花
ば可し、小父が同士に行って遣るべい。但、この前の渡を一つ越さねばならぬで、渡守が咎立をすると面倒じゃ、さあ、負され、と言うて背中を向けたから、合羽を跨ぐ、足を向....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
せん。 鼠色の鼠でなけりゃあ結構じゃありませんか。 二人で楽んでいながら、そんな咎立をするなんて。 ファウスト それにちょいと目に附いたものが。 ....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
うまでである。細川忠興が会津の鎮守を辞退したというのは信じ難い談だが、忠興が別に咎立《とがめだて》もされず此の難い役を辞したとすれば、忠興は中々手際の好い利口者....
観画談」より 著者:幸田露伴
でを見た婆さんは、それでもこの辺には見慣れぬ金釦の黒い洋服に尊敬を表して、何一つ咎立がましいこともいわずに、 上へ上へと行げば、じねんにお寺の前へ出ます、此処....
黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
だ? 苗代の泥の中さ突倒してくれるぞ。老耄爺め!」 「叫んで歩いだがらって、何も咎立したり、悪口したりしねえでもよかんべがね。法律は、言論の自由を許してるのでご....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
眠い目を※《みは》って鳥居の方から外を見ました。 「誰だい、誰か来たのかい」 と咎立《とがめだ》てをしたけれど、外は闇でよくわかりません。燈籠の火影《ほかげ》の....