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哀哭
「哀哭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
哀哭の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「駈込み訴え」より 著者:太宰治
満つ人の死骸《しがい》のまわりに、それをついばむ鷲《わし》が集るの、人はそのとき
哀哭《なげき》、切歯《はがみ》することがあろうだの、実に、とんでも無い暴言を口か....
「瓶詰地獄」より 著者:夢野久作
後の私たち二人は、肉体も霊魂も、ホントウの幽暗に逐い出されて、夜となく、昼となく
哀哭み、切歯しなければならなくなりました。そうしてお互い相抱き、慰さめ、励まし、....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
れが遠眼鏡山の谷間にもっと微かにこだました。 「ダービー・マグロー、」とその声は
哀哭する――それがその声を最もよく言い現す言葉であった――ように言った。「ダービ....
「耳無芳一の話」より 著者:小泉八雲
かされたくらいであった。しばらくの間はむせび悲しむ声が続いた。しかし、おもむろに
哀哭の声は消えて、またそれに続いた非常な静かさの内に、芳一は老女であると考えた女....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
多恨の詩人肌から亡朝の末路に薤露の悲歌を手向けたろうが、ツァールの悲惨な運命を
哀哭するには余りに深くロマーノフの罪悪史を知り過ぎていた。が、同時に入露以前から....
「約束」より 著者:マクラウドフィオナ
死んだ。 フェルガルは低い声で笑いながら近くまで来た。 「仙界《フェヤリイ》に
哀哭《かなしみ》があるだろう、しかし蜜の髪のマルヴィンよ、今からあなたは私の妃だ....
「ウスナの家」より 著者:マクラウドフィオナ
ほか舞台に見えないで) コルマック・コンリナスと美人アイリイの焼けた死体を持って
哀哭しつつ深林を通り過ぎる人々 琴ひきの唄に|合せる《コーラス》合唱隊の人々 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
諸臣を見まわして、 「魏王の薨去が伝わって、全土の民は、天日を失ったごとく、震動
哀哭、職も手につかない心地である。御身ら、多年高禄を喰みながら、今日この時、無為....