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品する
「品する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
品するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「画の悲み」より 著者:国木田独歩
が気でない、皆なそわそわして展覧室を出たり入ったりしている。自分もこの展覧会に出
品するつもりで画紙一枚に大きく馬の頭を書いた。馬の顔を斜に見た処で、無論少年の手....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
無いでは無いが素晴らしい男だ、と思ったに疑無い。人を識《し》るは一面に在り、酒を
品するは只三杯だ。打たずんば交りをなさずと云って、瞋拳《しんけん》毒手の殴り合ま....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
ていたんでなければ、あんなに正しく、美しい、犬が描けるものではないと――。 出
品する画は、いずれも十二月の一日に運ばれて、その月の二十四日に結果が発表されるこ....
「母への追慕」より 著者:上村松園
している。 「お母さん行って参ります」 「お母さん帰って参りました」 文展に出
品する絵でも、その他の出品画でも、必ず家を運び出す前には、母の写真の前に置くので....
「回想録」より 著者:高村光太郎
。父の仕事振りを偶々通りすがりの石川光明さんがよく見ていて、その世話で展覧会に出
品するようになった。矮鶏などは、その頃拵えたものだ。あの矮鶏は非常によかったと今....
「智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
風景を画いて帰って来た。その中の小品に相当に佳いものがあったので、彼女も文展に出
品する気になって、他の大幅のものと一緒にそれを搬入したが、鑑査員の認めるところと....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
製作しておるものと同じものでよろしいという。それではというので師匠は白衣観音を出
品することにしたのでありますが、そこで師匠が私に向い、今度の博覧会で白衣観音を出....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
坂があるが、その坂上に鋳物師で大島高次郎という人があって、明治十四年の博覧会に出
品する作品に着手していた。 これは銀座の三成社(鋳物会社)が金主となって大島氏....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
博覧会)が開かれるので、同所に店のある関係上、出品をしないわけに行かない。また出
品する以上は普通の物では平日の店に障るので、なかなか苦しい立場である。で、今度の....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
井氏と私との間にこの作をした事情を掻い摘まんで話して、こんな訳ですから、とても出
品するわけに行かない旨を述べました。 「若井の方へは会から話をします。これは是非....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
の数だけでも一百枚にのぼるであろう。 描きたい絵はまだまだ沢山ある。展覧会に出
品する画材は、前もって発表するということは興を削ぐので、それだけは私の胸中にそれ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
が第一回博覧会に出品した画は恐らく一生に一度の大作であろう。一体椿岳が博覧会に出
品するというは奇妙に感ずるが、性来珍らし物好きであったから画名を売るよりは博覧会....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
さてこの研究会である画会では、作品批評などはありませんでした。社中の人々は出
品する以前に、先生からお手本を拝借して、それで描いて、みて頂くのです。そこでお手....
「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」より 著者:上村松園
したが、この夏大阪で開かれた展覧会に楊貴妃の半身を描いたのが今度全身の絵として出
品する事になったのです。大きさは二枚折の少し大きな位で絹地を用います。 楊貴妃....
「古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
芸術家であって、芸術を生む人とは必ずしもかぎらない。帝展とか、院展とか二科展に出
品するところの多くの絵描きを芸術家だという。この人はなにしている人かと一言にして....