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「品種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

品種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
頭で見ることも決して稀ではなかったが、今日ではほとんど見ることができない。農民は品種の改善や増産に、工業者はすぐれた製品の製作に、学者は新しい発見・発明に等々、....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
そらせ、煖炉前のバラの花を見た。いつもの保であったら、すぐよって行って、その花の品種だの咲きかたのよしあしを話すのに、今夜は遠くから立ったまま眺め、ただ、 「姉....
錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
交じって愉快な見ものであった。なんという名のばらか知りたいと思ったが、現場には、品種名の建て札もなく、まただれの出品かもわからなかった。数日後にまた日比谷で「ば....
沓掛より」より 著者:寺田寅彦
て露台のデッキチェアーに仰向けになって植物図鑑をゆるゆる点検しながら今採って来た品種のアイデンチフィケーションに取りかかる。やっと一つぐらい見つかるころには、朝....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
る金融パニックの画期的な年代だが、出版界の営業状態はとに角として、出版物の数量や品種の上では大した特色は統計の上に出ていないようだ。で流石の宗教出版物の大量生産....
植物医師」より 著者:宮沢賢治
づもな、一反歩《いったんぶ》さなんぼごりゃ蒔げばいのす。」 爾薩待「さうですな。品種や土壌《どじょう》によりますがなあ、さうですなあ、陸稲一反歩となるというと、....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
てほとんど平均の売上げを致して居ります。 しかるに一般の小売店は、その販売する品種が二三に限られて居りますので、春に忙しい店は、秋は淋しく、夏向きの店は、冬は....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
な。 なるほど、競馬をはじめ、競輪、オートレース、いずれも馬や自転車や自動車の品種改良向上と云ってるけれども、いずれも早く走るのが主目的な動物又は機械であるか....
著作権の問題」より 著者:伊丹万作
様式の芸術の出現を予想する能力もなく、したがつて、いかなる意味でも、この芸術の新品種は勘定にはいつていなかつたのである。 次に、既存の著作権法は主としてもつぱ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
。 従来日本で栽植せられているイチジクは、葉の分裂の少ない型の種でこれに二つの品種があり、すなわちその一は果皮紫黒色、肉白き黒イチジク、その二は果皮白色で微紫....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
urica(「満州の」という意味)の種名がついている。 そして日本にはスミレの品種が実に百種ほど(変種を入れるとこれ以上)もあって、これがみなスミレ属 Vio....
文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
四 小説の危機 すべてのものには起源があると同様に終末がある。小説が文学の一品種として誕生したのは十八世紀の後半において、この文学の品種は絶頂に達したかの感....
世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
料理界は淋しい。まして日本料理は、美術的であるから審美眼が要る。また、食品材料の品種がむやみに多いから、これをいちいち見分ける体験と鑑定力がいり用だ。 ひと口....
フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
の鳥としては推奨できない。しかも、拙劣な料理法によって煮殺している魚介ときては、品種が日本の百に対して一、二であろう。蔬菜またしかりという次第。これでは、われわ....
硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
は、農業と天候との間の関係にも見られる。農業を支配する最大の要素は天候であって、品種とか肥料とかいうものも勿論大切であるが、天候の影響の方が圧倒的に重要な役割を....