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「品部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

品部の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道づれ」より 著者:宮本百合子
彼女の口元がいかにもおかしそうにゆるんで来た。 二年ばかり前、みほ子は店で化粧品部にまわっていた。そこで扱うのは殆ど舶来品ばかりであった。特別フランス語が多く....
姥捨」より 著者:太宰治
買い求めたので、別段、薬屋にあやしまれることはなかった。さいごに三越にはいり、薬品部に行き、店の雑沓ゆえに少し大胆になり、大箱を二つ求めた。黒眼がち、まじめそう....
丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
のか自分はここだけ、よその商人が店借りして入り込んでいる気がする。どうしてこの洋品部が丸善に寄生あるいは共生しているかという疑問を出した時にP君はこんな事を言っ....
大脳手術」より 著者:海野十三
蔵してあったものであり、そしてそれはその遺族が世界人類の幸福のために人体集成局部品部へ進んで売却したものなんだ。まあこういうのが公明正大で、瀬尾教授の手術を受け....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
山の頂きには大日章旗が翻るという風景が、至るところに点出される。帝展の第四部工芸品部には日本刀が出品されるようになるし(これは某代議士の建議案に基くものだ)、出....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
いだから、いかにその折畳式袋入衣裳掛なる物品が、ふくろにはいっているせいか旅行用品部のどこを見ても決して露出していなかったかがわかろう。そのうちにつるべと見えた....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
庶務係に向かって時間の割引をせよなどと文句をいう必要がなくなりました。販売部、製品部、仕入部等々一々分業的に秩序正しく整理され、お役所のようだなどと皮肉を言われ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
るものだとは知らなかった。みんな東京へ送りだされているそうだが、私は百貨店の食料品部などを訪問することがないから、てんでお目にかかったことのない品物ばかりさ。な....
間人考」より 著者:喜田貞吉
して良民の列に置かれる事になった。しかし実際にはその中の或るものがなお雑戸或いは品部として取り残され、特に触穢の嫌忌を被る陵戸の徒は賤民の列に下された。その代り....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
唯一つの陵戸は、少しく性質の違ったものである。彼らはむしろ後に説明する雑戸とか、品部とかいうべき種類のもので、一定の職業に従事する部族であるが、しかも他の雑戸や....