唐の芋[語句情報] » 唐の芋

「唐の芋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

唐の芋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
升《ます》をお出し 庖丁《ほうちょう》、俎板《まないた》出しかけて 頭を切るのが唐の芋 尻尾を切るのが八つ頭 向うのおばさん ちょっとおいで お芋の煮ころばし ....
白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
でしょうね。」 その人は笑いながら、手に持っている小さい熊手と、笹の枝に通した唐の芋とを見せました。彼は山岸猛雄――これも仮名です――という男で、やはり私とお....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
す。その前日あたりから、この辺の大きな店で、道端に大釜を据えて、握り拳くらいある唐の芋ですが、それを丸茹にするのです。その蓋を開けた時にでも通りかかると、そこら....
南北」より 著者:横光利一
がけて突きかかると、二人はまた一つの塊りになって畳の上へぶっ倒れた。酒が流れた。唐の芋が転がった。 「抛り出せ。」 「なぐれ。」 「やれやれ。」 騒ぎの中に二....