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唐竹
「唐竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
唐竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
めめしい貴族的なたなばた流しよりも、むやみとパンパンはぜる花火のほうが江戸っ子の
唐竹《からたけ》気性にずっとかないましたものか、年一年と花火にお株を奪われまして....
「俊寛」より 著者:菊池寛
えている周囲を、海の水あかりで、二、三度探して回ってみたけれども、そこらは一面に
唐竹が密生しているだけで、水らしいものは、すこしも見当らない。俊寛は、その捜索に....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
に危く見えけるを、弟六郎と宗六|透間もなく救け来る。 真柄太刀とり直し、宗六を
唐竹割に割りつけたが、其の時六郎鎌鑓にて、真柄を掛け倒す。流石無双の大力の真柄も....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
は、この発見にもとづき、別のミミ族を引きだして、これを高速鋼の回転|鋸にかけて、
唐竹割に頭から下まで、縦に二つに割ってみた。二分された緑鬼の体は、二隻の舟のよう....
「源氏物語」より 著者:紫式部
かりが飼われていた。北西の町は北側にずっと倉が並んでいるが、隔ての垣《かき》には
唐竹《からたけ》が植えられて、松の木の多いのは雪を楽しむためである。冬の初めに初....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
! 左膳をおそうと見せて一瞬に右転、たちまち周囲にひろがりかけていた助勢の一人を
唐竹割り、武蔵太郎、柄もとふかく人血を喫《きっ》して、戞《か》ッ! と鳴った。
....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
っ」
左足を一歩引いて空を打たせ、敵の崩れるところを踏みこんで、剣尖からおろす
唐竹割り、剣法でいう抜き面の一手です――左膳の体勢は、すこしもゆるがず、つぎの瞬....
「半日ある記」より 著者:寺田寅彦
ー。」へー有難うこれから当世白狐伝を御覧に入れる所なり。魔除鼠除けの呪文、さては
唐竹割の術より小よりで箸を切る伝まで十銭のところ三銭までに勉強して教える男の武者....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
ようですから、これは我慢しますわ」 静寂な自然も三文の値打もない。抒情的感銘を
唐竹割りにされたから信二も痴夢から目がさめたが、なに目がさめれば借金とり撃退はお....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
曇に聞いて見いと言うたれば、眼の玉をデングリ返して言い詰りおった処を、真正面から
唐竹割りにタッタ一討ち……」 「やや。斬んなさったか」 「斬らいで何としょう。生....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
郎。 「ううむ!」 と、うなるとたんに思わず刀を取り落とす。そこを、ばっさりと
唐竹割《からたけわ》りというが、そのままに斬って下げた。 あざやか! とどめ....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
かで、胴に調子を保ってしかもねばりのある竿を好むのである。それは、庄内地方特産の
唐竹の根掘りで作るのであるが、少し重過ぎるきらいはあるとはいえ、魚が鈎をくわえて....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
サック帽の、緋の上衣の、青ズボンの、髯むじゃ露助の助けて助けてに真向、拝み討ち、
唐竹割り、逃げる腰から諸手突き、ウーラーウーラーも虫の息でへたばる背をば乗り上げ....
「言語と文化史」より 著者:知里真志保
返すことを「魚の身をひるがえすにさも似たり」と形容したり、われわれなら「まっこう
唐竹割りに切り下げる」というべきところを「魚を背割りするがごとく」と言ったり、わ....
「恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
郎乱闘の中へ飛び込んだ T「棚倉伝八逃がさぬぞ」 で立廻り。 遂に伝八を真向
唐竹割、バラリンズンと斬り下げた。急速にF・Oする。 (若しくは 三四郎が伝....