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商標
「商標〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
商標の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
煙の中にはぼんやりと城が三つ浮かびはじめる。城は Three Castles の
商標を立体にしたものに近い。
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それ等の城の一つ。....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
活動写真の広告だとか、千代紙の切れ端だとか、乃至《ないし》はまた燐寸《まっち》の
商標だとか、物はいろいろ変《かわっ》ていても、赤い色が見えるのは、いつでも変りが....
「皮膚と心」より 著者:太宰治
いに、胸がときめきいたしました。あの銀座の有名な化粧品店の、蔓《つる》バラ模様の
商標は、あの人が考案したもので、それだけでは無く、あの化粧品店から売り出されてい....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
つ油のにおいを嗅いだり、ころもの色をながめたりした。 煮売屋に据えてある酒樽の
商標や、下げてあるビラの種類を見た。洋紅《ようこう》で真赤に染めてあるウデ蛸《だ....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
ットに、おかしな小布が入っていた。それは丁度シャツの襟下に縫いつけてある製造者の
商標に似て、大きさは三センチ四方の青い小布で、中央に白い十字架を浮かし、その十字....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
屋には、数人の職人が居て、品物を選り別けたり、特別のものを作ったりして、その上に
商標のついた帯をつけ、重い束を天井に一杯釣り上げ、別に箱に収めて積みあげるのだっ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
っているだけだ。 そして燐寸は、中国の国産品と寸分も異わないものが出来上った。
商標も支那式で「大吉」を黄色い紙に印されていた。レッテルの四隅には「提倡国貨」(....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
年をとった、そして黄色く乾涸びたような貧弱な暗い女性だった。痩せた顔は花王石鹸の
商標のように反りかえっていて、とびだしたような大きな目の上には、厚いレンズの近視....
「襟」より 著者:ディモフオシップ
すことで。」 「なぜロシア人というのだろう」と、おれは切れぎれに云った。 「襟に
商標が押してございまして、それがロシアの商店ので。」 おれは椅子から立ち上がっ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は、何等実質的な意義があったのではないのである。夫は全く名目的な又は全く形式的な
商標に過ぎなかったのだ。文化的自由ということは要するに教養があるということであり....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
軒に吊った、白い小型の看板は突然僕を不安にした。それは自動車のタイアアに翼のある
商標を描いたものだった。僕はこの
商標に人工の翼を手よりにした古代の希臘人を思い出....
「暗号数字」より 著者:海野十三
□□4□ ※富山市公会堂事務所ニ置カレタル「オルゴール」時計ノ文字盤。
商標ノトコロニ星印アリ □□4□と、第五段めの四桁数字が出てきた。これを QR....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
深くならぬ間と心むずつけども同伴の男が容易に立つ気色なければ大吉が三十年来これを
商標と磨いたる額の瓶のごとく輝るを気にしながら栄えぬものは浮世の義理と辛防したる....
「蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
なからすみに仕上げて、これを長崎へ移出するのだそうだ。 長崎ではそれに長崎産の
商標を貼って、全国へ売りだすのであるという。ちょうどこれは桐生や足利産の丸帯やお....
「俗臭」より 著者:織田作之助
、当然、マツダランプから松田に抗議があった。それを、松田は突っ放せぬ、どころか、
商標偽造で訴えられる心配までしているのだ。マツダとマークするからは最初から腹を繰....