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問題化
「問題化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
問題化の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜別」より 著者:太宰治
奪われたのがくやしいのだ。それでこの失意憂鬱の小政治家は、このたびの矢島の手紙を
問題化させて、矢島に幹事辞職を迫り、かわって自分がふたたびもとのように堂々たる肩....
「ことの真実」より 著者:宮本百合子
れている吉村隊長が、外蒙の日本人捕虜収容所のボスとして行った残虐と背徳行為が社会
問題化したのは、「暁に祈る」という怪奇なテーマをもつ記録文学がいくとおりか発表さ....
「花のたより」より 著者:宮本百合子
やったということが目立ったぐらいで、敢て道徳問題や親の不取締りとかいう点につき、
問題化すものは少く日頃は根掘葉掘りの好きな新聞記者さえ、触れ得ぬ点のあることを言....
「離婚について」より 著者:宮本百合子
中、何年も前線におかれた夫と、故国にのこされた妻との間には、夫が帰還してはじめて
問題化するような多種多様な悲劇がかもされている。公報で戦死したものとされた夫が帰....
「科学論」より 著者:戸坂潤
偶然眼の前に与えられた諸科学の総体を、アトランダムに分類したり、又は偶然時事的に
問題化した某々科学に中心を置いたり、或いは相当勝手な認識主観から科学の方法を導い....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
理内容が、一定の歴史的段階に当って、必然的に、初めて注目され・重大視され・そして
問題化の可否は、理論のこのような一定の真偽形態として見出されるべき筈である。 ....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
握するに欠ける処があるだろう。 思想と風俗との関係、之は最近文芸評論などで重大
問題化して来ているが、この関係は風俗を認識の問題として捉えるのに、恰好であるよう....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
という崇高な処にあるのです、この精神を無視して、中華民国が満州国代表の参加を政治
問題化して遂に不参加を決議したのは実に遺憾です、」云々。宗教は全く政治問題ではな....