»
喜び
「喜び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喜びの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
ているのは、西楚《せいそ》の覇王《はおう》の首をあげた今日の勝戦《かちいくさ》の
喜びが、まだ消えずにいるからであろう。――
「そうかね。」
鼻の高い、眼光の鋭....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
げさまで人間並みに手が洗えます。」
お鳥は手を合せて涙をこぼした。甲野はお鳥の
喜びには少しも心を動かさなかった。しかしそれ以来三度に一度は水を持って行かなけれ....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
かと思うと、その姿は霧のように消えて、見えなくなってしまいました。
髪長彦は大
喜びで、この白犬と一しょに里へ帰って来ましたが、あくる日また、山へ行って、何気《....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
った事を御好みになりましたが、若殿様はまた詩歌管絃《しいかかんげん》を何よりも御
喜びなさいまして、その道々の名人上手とは、御身分の上下も御忘れになったような、隔....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
に返事をした。
「それはあなたにも立ち勝《まさ》った、新しい神がおられますから、
喜び合っておるのでございます。」
その新しい神と云うのは、泥烏須《デウス》を指....
「河童」より 著者:芥川竜之介
|岳《たけ》の峯もそびえています。僕は飛行機を見た子どものように実際飛び上がって
喜びました。
「さあ、あすこから出ていくがいい。」
年をとった河童はこう言いな....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
は、左近をも一行に加えたい気色《けしき》を隠す事が出来なかったのであった。左近は
喜びの余り眼に涙を浮べて、喜三郎にさえ何度となく礼の言葉を繰返《くりかえ》してい....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
たのが、次第に正気《しょうき》さえついて来ました。この容子《ようす》を見た祖母の
喜びは、仲々口には尽せません。何でも稲見の母親は、その時祖母が笑いながら、涙をこ....
「蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
上へ垂れて参るのではございませんか。※陀多はこれを見ると、思わず手を拍《う》って
喜びました。この糸に縋《すが》りついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄から....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
《ほ》め尊《あが》め給え。」
悪魔は彼等の捕われたのを見ると、手を拍《う》って
喜び笑った。しかし彼等のけなげなさまには、少からず腹を立てたらしい。悪魔は一人に....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
ちと無理かと存じますが……」
「ではそこへ案内して下さい。」
女の眼に一瞬間の
喜びの輝いたのはこの時である。
「さようでございますか? そうして頂ければ何より....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に常習的傾向の加わったものである。わたしの信ずるところによれば、或は柱頭の苦行を
喜び、或は火裏の殉教を愛した基督教《キリストきょう》の聖人たちは大抵マソヒズムに....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
もに、すぐさま大癡《たいち》の秋山図を献じに来たとかいうことです。そうして王氏は
喜びのあまり、張氏の孫を上座に招じて、家姫《かき》を出したり、音楽を奏したり、盛....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
大体に亘《わた》って、紹介すると共に、二三、原文を引用して、上記の疑問の氷解した
喜びを、読者とひとしく味いたいと思う。――
第一に、記録はその船が「土産《みや....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る。 またファラデーの伝記は決して無味乾燥ではない。電磁気廻転を発見して、踊り
喜び、義弟をつれて曲馬見物に行き、入口の所でこみ合って喧嘩椅子にかかりて、西向き....