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喜多流
「喜多流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喜多流の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
揮毫の隷書で左の意味の文句が刻んで在る。 梅津只圓翁 翁ハ旧黒田藩
喜多流ノ能楽師ナリ。明治四十三年九十四歳ヲ以テ歿ス。弱冠ニシテ至芸、切磋一家ヲ成....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
ポピュラーな流儀としてこの二流が動かすべからざる根柢を張っているのは当然である。
喜多流は最も新しく起ったものである。その主張は外面から見れば各流のいい処ばかり採....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
かなり発見する事が出来るのであります。 劈頭第一に掲げなければならぬのは、能楽
喜多流の『舞い方及び作法の概要』と名づくる心得書の中に示されてある「鼻の表現」に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るり》はお天狗だが、尺八の方は、あれまではやれまい」 「では市川君」 「市川は、
喜多流の仕舞《しまい》を自慢にしてはいるが、尺八を吹くといったことを聞かない」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、道庵先生の為すところのすべてが異様にも異常にも感ぜられるのだが、実際はお得意の
喜多流(?)によって、謡につれて徐《おもむ》ろに、仕舞と称する高尚なる身体の旋律....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
においても美事なるのみならず、私には最も感謝する所である。『花筐』はこれも同郷の
喜多流で師匠株になっている、金子亀五郎氏がシテで、ワキは同郷の黒田から妻を娶って....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
に体現し、松野奏風氏が素早くこれをスケッチしたのも、決して偶然の事ではない。吾が
喜多流の根本精神が、かような進化の道程と合致している好例証である。将来の
喜多流万....
「実さんの精神分析」より 著者:夢野久作
誰であったか記憶しないが、いずれにしても最近の事のように記憶する。実さんの能は、
喜多流内のほかの人のと違って一種異妖な感じがする……とタッタ一コト書いてあった。....