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喰らう
「喰らう〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
喰らうの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たらしいのだ。英と相談して起きる。と、空襲警報のサイレンが鳴り出したので、少々面
喰らう。 ◯初めは房総東方からきて、品川あたりへ投弾したので、「ハハア、また品川....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
、その一帯には、砕けた検圧計の水銀が一面に飛散っていて、それを見ると、最初一撃を
喰らうと同時に、検圧計を掴んだのが、ほとんど反射的だったらしい。そして、握ったま....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
幕末で、諸方には戦争が行なわれていた、官の威光も薄らいでいた。下手をすると逆捻を
喰らう。 で疾風迅雷的に、やっつけようと云うことになった。 その夜二人はいつ....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
若い。突然、こういわれても賢彌には、どういう意味のことであるか分からぬ。ただ、面
喰らうよりほかなかった。 「さとれぬか、そうでもあろう」 と、老爺はひとりで呟....
「澪標」より 著者:外村繁
房の形も目に浮かぶ。しかしそれだけのことも私にはできない。まして十七の娘の据膳を
喰らうような欲望は、私には全くない。男の恥かも知れないが、そんな性の機微には、私....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
は、朝夕の糧のためではない、心の糧を求めるのだった。また、行乞の生活から、働いて
喰らう生活を学ぶためだった。 さらにまた、野茨や沼草の繁茂にまかせ、洪水や風雨....
「三国志」より 著者:吉川英治
の欠点であるとは常々、雲長からもよくいわれていることだった。 鶏を裂いて、股を
喰らうぐらいな酒の上は、彼としては、いと穏当な芸である。――だが、捕吏や兵隊は驚....