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「営外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

営外の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
け、一刀を帯び、草鞋をはいて甚七郎を迎えたという。甚七郎は自己の率いて行った兵を営外にとどめ、単身耕雲斎の案内で玄関に行って見ると、そこには山国兵部、田丸稲右衛....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
いゝのだが、下士以下が人の娘や、後家や、人妻を翫弄し堕落させるとしている。将校は営外に居住し得、妻帯し得るのに対して、下士以下兵卒は兵営に居住しなければならない....
三国志」より 著者:吉川英治
ったとみえる。曹操は諸将を打捨てて、自身、大股に迎えに出て行った。 関羽はいま営外に着いて、赤兎馬をつないでいた。曹操の出迎えに恐縮して、 「召しのお使いをう....
三国志」より 著者:吉川英治
詐られようか。明白なる謀略だ。――それっ、部将輩、その船虫みたいなむさい老爺を、営外へ曳きだして斬ってしまえ」 云いすてるや否、黄蓋の書状は、その手に引き裂か....
三国志」より 著者:吉川英治
の下の野に、一騎の魏将が、鄭文を追ってきて、鄭文を渡せと、しきりに喚いていると、営外の物見が報らせてきた。 「誰か汝を追ってきたというが、汝に覚えのある者か」 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
騒千万。御座所ちかくに、白洲をおくのはよろしくない」 要路の声から、問注所を柳営外へ移したのは、それからだといわれている。――で、いまの所在地は、執権の亭館よ....