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嗣ぐ
「嗣ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嗣ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
である。 柔和なる者は福なり、其人はキリストが再び世に臨り給う時に彼と共に地を
嗣ぐことを得べければ也とのことである、地も亦神の有である、是れ今日の如くに永久に....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
。○○教の組織は僕もよく知らない。素人の彼が突然に郷里へ帰ってすぐに父の跡目を受
嗣ぐことが出来るものかどうか、その辺の事情はくわしく判らなかったが、ともかくも彼....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、江戸の侍の次三男などというものは、概して無役の閑人であった。長男は無論その家を
嗣ぐべく生まれたのであるが、次男三男に生まれたものは、自分に特殊の才能があって新....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
古かなんかして、唯ぶら/\遊んでいるうちに、蛙の子は蛙で、やっぱり親の商売を受け
嗣ぐようになってしまった。年は若し、男は好し、稼業が稼業だから相当に金まわりは好....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
く、人の人たる道も明らかになれり。されば、代々の帝の御位に即かせ給うは、天の日を
嗣ぐということにて、天津日嗣といい、また宮仕えし給う人を、雲の上人といい、都を天....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ているのではあるまいか。(私は仏教の「種子不浄」という語を思い出す)。かくて地を
嗣ぐものは永久に催されつつ善を祈り求めねばならないのではあるまいか。これは見かけ....
「少年に文化を嗣ぐこゝろを」より 著者:中井正一
少年に文化を
嗣ぐこゝろを 中井正一 大塚金之助博士に或雜誌記者が、博士の一生に最も感銘深か....
「盈虚」より 著者:中島敦
は愛らしかった)己《おのれ》の息子の輒《ちょう》は存在しない。己《おのれ》の当然
嗣ぐべき位を奪った・そして執拗に己の入国を拒否する・貪慾な憎むべき・若い衛侯が在....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
これで玉目の家も相続されたと何か肩の荷がおりる思いであった。それが名実ともに家を
嗣ぐのは、十五年二十年のちのことである。そうは思いながら、その永い歳月は、彼女に....
「和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
と申し出たので継母もこれに同意し、そうして遂にその継子一人が最後に残って父の家を
嗣ぐことになったというのである。 この問題は如何に見ても、日常生活、経済もしく....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
昔時の力を借し給え。ルスタムは、ルスタムらしく終りたい。万一、あの若者が我が血を
嗣ぐ者ならば、今夜、まだ命が互にあるうちに、何かを以て暗示し給え。――儂は、荒く....
「余録(一九二四年より)」より 著者:宮本百合子
達が順当に長寿したら、道長とてもあの目覚しい栄達は出来なかったであろう。それを、
嗣ぐべき人が相ついで世を去った為道長は、あさましく夢なのどのようにとりあえず、な....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
独美の弟|玄俊の子だとしてある。子にもせよ甥にもせよ、独美の血族たる京水は宗家を
嗣ぐことが出来ないで、自立して町医になり、下谷徒士町に門戸を張った。当時江戸には....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
体を蕉風に受けて別に一風格を成す。長じて空坪と号し、ひたすら山水を慕ひて復、家を
嗣ぐの志無し。然れども年長ずるに随ひ他に男子無きの故を以て妻帯を強ひらるゝ事一次....