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嘆じる
「嘆じる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嘆じるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「相対性原理側面観」より 著者:寺田寅彦
だ四個の座標の幾何学にせんじつめられるという事はあまりに堪え難いさびしさであると
嘆じる詩人があるかもしれない。しかしこれは明らかに誤解である。相対性理論がどこま....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
奔するに、身一つでいい――わしは、近頃、あいつらが、羨ましくなって来た」
そう
嘆じる上士階級の人々もあったが、多くの人々は、
「倒幕の、何んのと、流行物《はや....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「さ、行こう。サ……早く行こう」 沢庵は、昼の雲に、眸をあげ、おのれの無力を
嘆じるように、 「やんぬる哉。――釈尊も女人は救い難しといったが」 「左様なら。....
「三国志」より 著者:吉川英治
のような大物となるとどうしようもなかった。 網をたずさえた漁夫が、鯨をながめて
嘆じるように、 「ううむ。まったくだ。同感だ。だが、どうしようもないじゃないか」....
「三国志」より 著者:吉川英治
忘れている様を見て、曹操は、怪しみながら、 「君は、何故そのように、公孫※の死を
嘆じるのかね。わからんな予には――興亡は兵家の常じゃないか」 「それはそうですが....
「三国志」より 著者:吉川英治
じゃ! こんな似非英雄に渇仰して、とんでもないことをしてしまったものだ」 独り
嘆じるが如く、うそぶいた。 曹操は、眉をひそめた。――変なことをいう漢かなとい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のさい一挙に捕えることもできたろうに」 と、それだけは画龍に点睛を欠いたものと
嘆じるのだった。 「……いや何とも」 と、師直は、あたまをたたいて、あやまった....