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噛み砕く
「噛み砕く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
噛み砕くの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
光った。 ※鼠は餌物を貪り食った。ピンと上げた太い尻尾が、銀鼠色に輝いた。骨を
噛み砕く音がした。 月子は面を彫んでいた。 甚太郎は帰って来なかった。 サ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
だと見ると急に四股を踏むようなおおぎょうな身振りをしながらばりばりとそのガラスを
噛み砕く音を立て始めた。赭ら顔がいっそう朱を注いだように赭くなって、むき出した眼....
「郷土的味覚」より 著者:寺田寅彦
の高坂橋の南詰に大きな榎樹があった。橙紅色の丸薬のような実の落ち散ったのを拾って
噛み砕くと堅い核の中に白い仁があってそれが特殊な甘味をもっているのであった。この....