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器具
「器具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
器具の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
リノリウム、コオクカアペト……
「台所用具。陶磁器類、硝子《ガラス》器類、金銀製
器具……」
一冊の本に失望したたね子はもう一冊の本を検《しら》べ出した。
「繃....
「星座」より 著者:有島武郎
いってきた。いつものとおり地味すぎるような被布を着て、こげ茶のショールと診察用の
器具を包んだ小さい風呂敷包とを、折り曲げた左の肘《ひじ》のところに上抱きにしてい....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
る生活の態度が私の活動の大きな部分を占めている。毎朝私は顔を洗う。そして顔を洗う
器具に変化がなければ、何等の反省もなく同じ方法で顔を洗う。若し不注意の為めにその....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
りふの暗誦その他練習をする。 一、その間にカメラのすえつけならびに操作準備、照明
器具に関する作業、マイクの操作準備、大道具の取りはずし、移動の用意など、必要に応....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
ふうにしている。おとよさんはみんなにお愛想をいうて姉のいる方へ上がった。何か機の
器具を借りに来たらしい。 やがて芋が煮えたというので、姉もおとよさんといっしょ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
身をそのなかに入れることもできた。 この耐圧空気室のなかには、いろいろな重要な
器具や食糧や燃料などがそろっていた。まず発光装置があって、遠方からでもその位置が....
「海底都市」より 著者:海野十三
には、何にもなかった。そのくせ、まわりの各装置は、うるさいほどに、さまざまな器械
器具によって組合わされているのだ。 「おい本間君。この中に入ってくれたまえ」 ....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
の袖は放さないのです。 ただし、この革鞄の中には、私一身に取って、大切な書類、
器具、物品、軽少にもしろ、あらゆる財産、一切の身代、祖先、父母の位牌。実際、生命....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
、現わるるもので、記述も議論も出来ないのが当前である、茶の湯に用ゆる建築露路木石
器具態度等総てそれ自身の総てが趣味である、配合調和変化等悉く趣味の活動である、趣....
「三人の師」より 著者:上村松園
丸い円蓋とか丸い盆、皿などを用いられて描かれていたが、松年先生は決してそのような
器具は使われなかった。 「他人はひと、私は決してそんな描法を用いない」 先生は....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
――今朝も、その慈愛の露を吸った勢で、謹三がここへ来たのは、金石の港に何某とて、
器具商があって、それにも工賃の貸がある……懸を乞いに出たのであった―― 若いも....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
女等を眷属にして。…… あとでも、時々、瓜は市場に出た。が、今は他のものを装る
器具でない。瓜はそのまま天来の瓜である。従って名実ともに鏨は冴えた、とその道のも....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、さらに医家療法の目的を案ずるに、その法、すでに損害したる部分を、あたかも物品、
器具の損害を修繕するがごとく、新たにほかより補増してもとに復せしむるにあらず、た....
「妖怪談」より 著者:井上円了
人であります。家へいってみると驚くばかりであります。まず、門の作り方、家の造作、
器具に至るまで、日本品をもって備え付けられ、庭園の植え込み、竹木等、みな日本種な....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
ろの蓋を用いてこれを試みしに、みなその成績を得たり。その後また、竹に代うるに他の
器具をもってし、あるいはキセル三本を用い、あるいは茶壺のごときものを用い、蓋に代....