器械[語句情報] »
器械
「器械〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
器械の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
うけ売りですが。」
「価値測定器と云うのは何です。」
「文字通り、価値を測定する
器械です。もっとも主として、小説とか絵とかの価値を、測定するのに、使用されるよう....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
ぼんやり窓の外の雪景色を眺めた。この物理の教官室は二階の隅に当っているため、体操
器械のあるグラウンドや、グラウンドの向うの並松《なみまつ》や、そのまた向うの赤煉....
「少年」より 著者:芥川竜之介
をともした。それから幻燈《げんとう》の後《うし》ろの戸をあけ、そっとそのランプを
器械の中へ移した。七歳《しちさい》の保吉《やすきち》は息もつかずに、テエブルの前....
「出帆」より 著者:芥川竜之介
ン・マッケンジイがどうとか言ったかと思うと、ロシアの監獄へは、牢《ろう》やぶりの
器械を売りに来るとかなんとか言う。何をしゃべっているのだか、わからない。ただ、君....
「或る女」より 著者:有島武郎
うせい》をする事によって、内膜炎は内膜炎を抉掻《けっそう》する事によって、それが
器械的の発病である限り全治の見込みはあるが、位置矯正の場合などに施術者《しじゅつ....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
り向きて、 「そう、ちょっとおもしろい裁判でな」 渠は話児《はなし》を釣るべき
器械なる、渠が特有の「へへえ」と「なるほど」とを用いて、しきりにその顛末《てんま....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
強い薫《かおり》が芬《ぷん》として、目と口に浸込《しみこ》んで、中に描《か》いた
器械の図などは、ずッしり鉄《くろがね》の楯《たて》のように洋燈《ランプ》の前に顕....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
る/物質の不滅/スピノザ及びスペンサーの説/ランドルトの実験/エネルギーの不滅/
器械的熱学理論/この説の創設者等の説は哲学的基礎の上に立つものである/「熱的死」....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
んです。間違じゃあない、故障です、素人は気なしだからして、あんな狭い天幕の中で、
器械にでも障って、また故障にでもなると不可んのだ。決して心配な事ではないのです、....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
て。」 というと、また合点々々。よい、と圧した小腕ながら艪を圧す精巧な昆倫奴の
器械のよう、シッと一声飛ぶに似たり。疾い事、但し揺れる事、中に乗った幼い方は、ア....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
身になればなるほど、通信が容易であった。最初は筆の運びが難渋であったが、間もなく
器械的運動が勝を占め、一頁又一頁と、苦もなく書き綴られるようになった。 『最初|....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
せられ、思いの外の学者なりと称えられたり。 月日の経つは活字を拾うより速かに、
器械の廻るより早し。その年の夏となりしが四五月頃の気候のよき頃はさてありしも、六....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、実験して見ようというので、ごくわずかしかもらわない小遣銭で、買えるような簡単な
器械で、実験をも始めた。 ファラデーはある日|賑やかなフリート町を歩いておった....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
万|弗を支出し、四年間|継続の工事としてこれを経営し、技師職工は仏人を雇い、随て
器械材料の買入までも仏人に任せたり。 小栗等の目的は一意軍備の基を固うするがた....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
、最後に一目見た。そして罪人は見えなくなった。 今椅子に掛けている貨物は、潜水
器械というものを身に装った人間に似ていて、頗る人間離れのした恰好の物である。怪し....