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器械体操
「器械体操〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
器械体操の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
な細い竹刀でほんのこて先きだけでチャンチャンやるのが実にいやだった。 学校では
器械体操とベースボールとに夢中になっていた。そしてこうして一日とび廻っては、大飯....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
|叩いてみたが返辞がないので少し苛々して来た。彼はいきなり戸の梁に手をかけると、
器械体操で習練した身軽さで跳びあがり、一跨ぎに跨いで用心ぶかく内側へおりて行った....
「余と万年筆」より 著者:夏目漱石
《せんべつ》として一本|呉《く》れたが、夫《それ》はまだ使わないうちに船のなかで
器械体操の真似《まね》をしてすぐ壊して仕舞《しま》った。夫《それ》から外国にいる....
「怪塔王」より 著者:海野十三
た。 (さあ、ついに戻って来たぞ!) こうなれば、兵曹長万歳です。彼はお得意の
器械体操のやりかたで、 「えーい」 と、操縦席におどりこみました。そこは青江三....
「流線間諜」より 著者:海野十三
そこらを探ると、幸いに指先に手がかりがあった。そこで十の爪に全身の重量を預けて、
器械体操の要領でジワジワと身体を腕の力で引上げた。俄に強い自信が湧いてくるのを感....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
口元めがけてへびを投げた。少年はにぎり飯を落とした。 「つぎはだれだ」 かれは
器械体操のたなの下にうずくまってる少年の弁当をのぞいた、弁当の中には玉子焼きとさ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
死となって裸松の前袋に食いついた道庵は、そこで、やみくもに身ぶりをして、ちょうど
器械体操みたようなことをはじめたから、一旦は戸惑いした裸松が、ええ、うるせえ、一....
「死屍を食う男」より 著者:葉山嘉樹
から言い寄られたにしても、嫌悪《けんお》の感を抱《いだ》くくらいな少年であった。
器械体操では、金棒《かなぼう》に尻上《しりあ》がりもできないし、木馬はその半分の....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は不愉快であった。しかしそう思いつつも彼を見ると私の目は娯しんだ。 私が校庭で
器械体操をしている時彼はじっと立って私を見たりしていた。 私は彼の目付きの中に....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
である。 学校は町外れにあったかと思うが、余はこの学校では講堂と教室と下駄箱と
器械体操の棚だけを記憶して居る。転学後間もなく我らは講堂に召集されて吉村校長から....