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器量自慢
「器量自慢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
器量自慢の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「グッド・バイ」より 著者:太宰治
い、という女は、伝説以外に存在しているものかどうか、疑わしい。 もともと田島は
器量自慢、おしゃれで虚栄心が強いので、不美人と一緒に歩くと、にわかに腹痛を覚える....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
藻は涙ぐんだ美しい眼をあげて、主人の顔色をぬすむようにうかがった。 「日ごろから
器量自慢の頼長めじゃ。それほどのこと言い兼ねまい」 忠通はわざと落ち着いた声で....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
、かねがね人々の噂には聞いていたが、始めて見れば聞きしに勝るそなたの美しさじゃ。
器量自慢であったこの藤十郎さえ、そなたと連れて舞うのは、身が退けるほどに、思うた....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
でも御褒め下さいました。奥様が私を御褒め下さるのは、いつも謎《なぞ》です、――御
器量自慢でいらっしゃるのですから。その時も私の方から、御褒め申せば、もう何よりの....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
ちらしていた。そして二人の関係は公然の秘密として余りにも有名であった。宮本夫人は
器量自慢で、華美好きで、才子ぶるというのでとかく評判がよくなかった。大会社の支店....