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噴上げ
「噴上げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
噴上げの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔都」より 著者:久生十蘭
て来た。青銅《ブロンズ》の鶴は形のいい翅をキラキラと光らせながら蒼白い水の吐息を
噴上げ、今にも空に舞上ろうとするよう。諸君はここで鶴が鳴くのをお望みになるであろ....
「木曽の怪物」より 著者:岡本綺堂
跳っている。ヤア飯が焦げるぞと、私が慌てて其の釜の蓋を取ると、中から湯気が真白に
噴上げる、其の煙の中に大きな真青な人間の顔がありありと現われたから、コリャ大変だ....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
もなかった。煙は一日一日と薄らいで来て、月を越えた十二月のはじめには僅かばかりの
噴上げ方となった。人々はもう大丈夫なのかと恐る恐る住居の掃除なぞに取かかり始めた....