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「四体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四体の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
おまえさんのいい人にも当たってみなくちゃなるめえ。向こうの桜の下に弁天さまが二十四体雨宿りしているようだが、おまえさんがご信心の腰元弁天はどの見当だ」 「それが....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
した様に奇麗に乾く。 十分十五分ばかりして、甕を出る。濡手拭を頭にのせたまゝ、四体は水の滴るゝまゝに下駄をはいて、今母の胎内を出た様に真裸で、天上天下唯我独尊....
弟子」より 著者:中島敦
けんどん》に答え、子路の人態《にんてい》をじろりと眺めてから、「見受けたところ、四体を労せず実事に従わず空理空論に日を暮《く》らしている人らしいな。」と蔑《さげ....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
寿命だろう。南無阿弥陀仏」 貫一は安心をして、その場を立った。 烏啼の館に、四体の仏像が集った。烏啼はいつもの口癖で、なにかなかったかと訊いたが貫一はいつも....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
った川添いの所にあった。その川添いの庭に、百観音のお姿は、炭俵や米俵の中に、三、四体ずつ、犇々と詰め込まれ、手も足も折れたりはずれたり荒縄でくくって抛り出されて....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
お扶けしたのだ。これも何かの仏縁であろうと思うことである。 さて、師匠の所有の四体の観音は、その後どうなったかというに、一つは浅草の伊勢屋四郎左衛門の家(今の....
三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
油紙に包んで八つの小包にしてリヤーカーの箱の底に詰め、その上へ三尺ばかりの高さの四体の人形を積んで掩隠した。矢張それでも完全に捨てて了わないうちは酷く焦燥してい....