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「四分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
》で脂《あぶら》をとるのを眺めていた。脂は、鳥の羽の茎《くき》のような形をして、四分ばかりの長さにぬけるのである。 やがてこれが一通りすむと、弟子の僧は、ほっ....
羅生門」より 著者:芥川竜之介
めていた。髪の毛の長い所を見ると、多分女の死骸であろう。 下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時《ざんじ》は呼吸《いき》をするのさえ忘れていた。....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
っても味噌樽《みそだる》を埋めたのに赤※《あかさび》の浮いた上層水《うわみず》が四分目ほど溜ってる――の所でアネチョコといい慣わされた舶来の雑草の根に出来る薯《....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
しまった。カーライルの何十年ほどかかった『革命史』を焼いてしまった。時計の三分か四分の間に煙となってしまった。それで友人がこのことを聞いて非常に驚いた。何ともい....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
喝した自分の声にさえ、実際は恐怖心が揺いだのであった。雨はますます降る。一時間に四分五分ぐらいずつ水は高まって来る。 強烈な平和の希望者は、それでも、今にも雨....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
終りへもってきて『五日の剰余日』を置いた。太陽の一周行の期間は三六五日より五時間四分の三だけ長いから、だんだんと食違いができるので、時々、天体、特に『狼星』シリ....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
二十五年という歳月は一世紀の四分の一である。決して短かいとは云われぬ。此の間に何十人何百人の事業家、致富家、....
村芝居」より 著者:井上紅梅
たしどもの側へ来て一つの場所を指さした。その場所は細長い腰掛で幅はわたしの上腿の四分の三くらい狭く、高さは下腿の三分の二よりも高い。まるで拷問の道具に好く似てい....
思い」より 著者:伊丹万作
なければならぬ。 しかし、今まで一本かりに五万円平均の撮影費だつたのが、本数が四分の一になつたから、今後は二十万円かけられるという計算は、ちよつと楽天的すぎる....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
だって左へまっしぐらに突きすすんだ。この道は窪んだ砂地の木がしげっているところを四分の一マイルほど通って、怪談で名高い橋をわたり、そしてそのすぐ向うには例の緑の....
謡曲仕舞など」より 著者:上村松園
春の帝展には、あの不出品騒ぎで、私も制作半ばで筆を擱いてしまっていますが、すでに四分通りは出来ているのですから、今度の文展にはぜひこれを完成して出品したいと思っ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
の仕方と異なるところあれば、左に掲ぐ。 (前略)女竹三本を節込みにて鯨尺一尺四寸四分にきり、これを上より全長の十分の三、下より十分の七の所にて苧紐にて結ぶ。その....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
紳士十六人中、鬚髭の有無を検するに、有せざるもの十二人、有するもの四人、すなわち四分の三は無髯者なり。これによって、鬚髭を剃去する風の流行せるを知る。 四月二....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
ザツ/\と馬草を切る音は止んだ。それでも女の姿は家から出て来ない。 三分、四分、五分――ついに佐太郎はしびれをきらして、折り敷いた熊笹から腰を上げた。丘を....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
範なりとして極力賞讃したのである。墺軍はシュレージエンに進入した九万中僅かにその四分の一を掌握し得、大王は約四万の捕虜を得てシュワイドニッツ要塞以外の全シュレー....