四分六[語句情報] » 四分六

「四分六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四分六の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
ように聞いています。その内ひどいのになると、蕎麦粉四合につき米利堅粉六合、即ち「四分六」の割にしているのもあるそうです。次は蕎麦粉五分の米利堅粉五分の半々位のも....
獄中記」より 著者:大杉栄
まず、自分でも少々きまりが悪いし、それにもみ沢山の南京米四分麦六分といういわゆる四分六飯に大ぶ閉口もしていたのだから、そのまま箸をおいた。 みんなはめいめい室....
丹下左膳」より 著者:林不忘
。 「あんたよりは殺気が強いしそれに左剣にねばりがある。まず相対《あいたい》では四分六、残念ながらあんたが四で先方が六じゃ。ははははは、いやよくいって相討《あい....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ンの新しい巣を教えてくれた。至るところにあるのである。 糸川の女は、とりまえは四分六、女の方が四分だそうだ。しかし食費などは置屋が持つ。公娼制度のころと変りは....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
すように話をかえて、 「あなた方の御給金は?」 「給金なんてものはありませんや。四分六の歩合ですよ。私らが四分で。もっとも、稲吉は見習だから、稼ぎはそッくり師匠....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
、当時|旭《あさひ》の昇るような勢いの『ヘルキュレス』、勝目のところはよく行って四分六《しぶろく》、せいぜい七分三分の兼ね合いというところ、何分《なにぶん》にも....
歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
が、多少気味の悪さを感じたのであろう。手には取らないでそのまま金と歌麿の顔とを、四分六分にじっと見つめた。 「どうだの。ひとつ、頼みを聞いちゃくれめえか」 「さ....
鮑の宿借り作り」より 著者:北大路魯山人
意をみせようという心遣いである。 二杯酢の作り方は、酢六勺にだし四勺、すなわち四分六にぼんやりやわらげた酢を作り、それに薄口しょうゆを四勺ぐらい入れ、露しょう....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ッチ も前の料理に似ています。先ずハムの湯煮たのと鶏肉《けいにく》の湯煮たのとを四分六分位の割で細かく割《きざ》んで擂《す》り潰《つぶ》して裏漉《うらご》しにし....
俗臭」より 著者:織田作之助
のか、面白いほど流行った。婆さんは便所に立つ暇もないとこぼしたので、儲けの分配が四分六の約束だったのを五分々々の山分けにしてやった。狭山で四日過し、こんな目のま....