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四拍子
「四拍子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四拍子の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ていさゝかヤケになった彼が名歌である。風が吹く、土が飛ぶ、霜が冴える、水が荒い。
四拍子|揃って、妻の手足は直ぐ皸、霜やけ、あかぎれに飾られる。オリーヴ油やリスリ....
「糸車」より 著者:寺田寅彦
巻き取るときはそうした振動が中止するので音のパウゼが来るわけである。要するにこの
四拍子の、およそ考え得らるべき最も簡単なメロディーがこの糸車という「楽器」によっ....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
しい問題である。今のところ明白な説明はできそうもない。私見によるとおそらくこれは
四拍子の音楽的拍節に語句を配しつつ語句と語句との間に適当な休止を塩梅する際に自然....
「物売りの声」より 著者:寺田寅彦
休)。マツシーマーア、カデンーノーオー、センキーンーンタン」というふうに全く同じ
四拍子アンダンテの旋律を繰り返しながら、だんだんに薬の効能書きを歌って行くのであ....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
莱和子を、南原杉子は軽く抱いた。 「両手を私の肩にのせて、あしに力をいれないで、
四拍子でしょう。曲にあわせて」 南原杉子は、蓬莱和子のしなびた肉付きをウールの....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
もくづえ》によりかかり跛を引きながら、お人よしのくだらぬ道を安心して進んでゆく、
四拍子一節の時計の音になされてるのだ!……大洋を享楽せんがためには、諸君はそれを....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
日もよかったし、気分もすぐれていたし、それにここの畑土は肥えているのだ。三拍子も
四拍子も揃っていたからだな。」ゆっくりした口調である。 喜海は「ごきげんで結構....