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四海
「四海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四海の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葱」より 著者:芥川竜之介
っているのは、ラファエルのマドンナか何からしい。と思うとその元禄女の上には、北村
四海《きたむらしかい》君の彫刻の女が御隣に控えたベエトオフェンへ滴《したた》るご....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
たその近親、朋友、同志あるいは同国人のみの利害のために、詭計あるいは暴力によって
四海同胞たる人類を犠牲にするようなことをしようとはしないであろう。 スワンテ・....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
みずから慰めています。そういう信者は結構でしょう。そうでない人は信用しない。一天
四海皆帰妙法は夢となります。 この重大問題を日蓮聖人の信者は曖昧にして過ごして....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
国学者の斎藤彦麿翁はその著「神代余波」のうちに、盛んに蒲焼の美味を説いて、「一天
四海に比類あるべからず」と云い、「われ六、七歳のころより好みくひて、八十歳まで無....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
なれども、これを明らかにする鑑なく、これを察らする識なく、英雄一個の心智を以て、
四海万姓を弄ぶ事、そも/\天の意なるや」となかなかしゃれた事を云っている。 秀....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
なわち愛国心はその適度を越えてほとんど非国民精神を呼び起こしたり。宣言の一条たる
四海兄弟の原則は端なく国民といえる藩籬を忘れしめ、共和国の兵は国の異同を問わずた....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
山へ着く。ふわふわと海月泳ぎに、船を浮かせながらゆっくり遣るべい。 その事よ。
四海波静かにて、波も動かぬ時津風、枝を鳴らさぬ御代なれや、と勿体ない、祝言の小謡....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
虐の負債を果させるため、とあって、――南新地の浪屋の奥二階。金屏風を引繞らした、
四海波静に青畳の八畳で、お珊自分に、雌蝶雄蝶の長柄を取って、橘活けた床の間の正面....
「魚妖」より 著者:岡本綺堂
水土よろしきゆえに最上のうなぎ出来て、三大都会にすぐれたる調理人群居すれば、一天
四海に比類あるべからず、われ六、七歳のころより好み食いて、八十歳までも無病なるは....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
つった。 「人王九十五代ニ当ツテ、天下一|度乱レテ而テ主安カラズ。此時|東魚来テ
四海ヲ呑ム。日西天ニ没スルコト三百七十余箇日。西鳥来テ東魚ヲ食ウ。其後海内一ニ帰....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
、家康はいよいよ親和外交の奥の手を発揮し「容額を拝せず、辞語を聴かざるも、交情は
四海一家の思いをなせり」などと、およそ秀吉が、わしは太陽の申し子じゃ、お前、まご....
「父の墓」より 著者:岡本綺堂
を励まして我が意気地なきを責め、わが腑甲斐なきを懲し給わんか。 孔子いわずや、
四海皆|兄弟なりと、人誰か兄弟なきを憂いん。基督いわずや、わが天に在す父の旨を行....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
専ら知識の方便を廻らすなり。真人の忠節によつて奥州の結縁を尽くし、爾より以降一天
四海次第に結縁するなり。 と書いてあるのである。当時の奥羽の民は、実に夷類として....
「男の子を見るたびに「戦争」について考えます」より 著者:小川未明
、次第に色濃く、萌しつゝあるが如くです。 それが、いよ/\現実の問題となって、
四海が波立つことは、五年の後か、或は十年の後か知らない。しかし、若し、世界が現状....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ら言えば、その決勝戦に信仰の統一が行なわれねばならぬ。僅か数十年の短い年月で一天
四海皆帰妙法は可能であろうか。最終戦争までの年数予想は恐ろしくて発表の勇気なく、....