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四番目
「四番目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四番目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
論弟に違いあるまい。三番目のは妹にしては器量《きりょう》の好過ぎる娘さんである。
四番目のは――とにかく
四番目以後の人にはこれと云う特色もなかったらしい。こちら側....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ているのが、理学士。その次のが工学士。皆食いはぐれはないさ。……今また話しのある
四番目のも医学士さ、」 「妙に選取って揃えたもんだな。」 「うむ、それは父様の主....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
が気がおかしくなって前の谷川の淵に落ちて半死のまま引き上げられたり、次には女房が
四番目の子を産んで以来、まるで青瓢箪のようにふくれてしまい、ずっとぶらぶらのしつ....
「骸骨館」より 著者:海野十三
がっていたり、天井からベルトが蔓草のようにたれ下っていたりしたからである。しかし
四番目の廃工場は、それらとはちがって機械類は見えず、中の土間全体が広々としていた....
「地獄街道」より 著者:海野十三
くものか。行けば奇蹟だ」 「奇蹟が三人の犠牲者を作るものか。ゆくかゆかないか。第
四番目の犠牲者はもう出発を始めているのだ」 「なに?」 「考えても見給え。例の妖....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
この人は先方の要求通り、鳩にダイヤを附けて放したため、未だに無事です。で、貴君が
四番目に見込まれたというわけです」 額を押えていた杉山氏の手は、俄に身辺の危険....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
。 日清戦争前には、僕の家は、今言った練兵場に沿うた、片田町というのにあった。
四番目の家だ。これも焼けて無かった。 その頃の僕の遊び場は練兵場だった。 射....
「百物語」より 著者:岡本綺堂
「実は人々をおどろかすも如何と存じて、先刻から差控えておりましたが、拙者は八十
四番目のときに怪しいものを見ました。」 ひとりがこう言って口を切ると、実は自分....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
が法水さん、まだ現われていない|地精よ、いそしめ――に、つまり、あの五芒星呪文の
四番目に当るのではないでしょうかな。なるほど、儂等の眼には見えなかったでしょう。....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
いちばんの金持と言われ、慾張りとも言われた。高利貸をして、女房を三度かえ、お君は
四番目の女房だった。ことし四十八歳の安二郎がお君を見染めて、縁談を取りきめるまで....
「ある心の風景」より 著者:梶井基次郎
分がまだ出て※々《そうそう》だのに、先月はお花を何千本売って、この廓《くるわ》で
四番目なのだと言った。またそれは一番から順に検番に張り出され、何番かまではお金が....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
と、按法器礼の四つでありますが、三つは前に言った通りで大抵分って居りましょうが第
四番目のは普通に用いない。首府のラサでは法王がこの礼を用いるです。第二の府シカチ....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
それはバルメラ男爵であった。 二人は二つの階子をのぼった。「右へ……左側の
四番目の部屋。」とバルメラ男爵が囁く。 二人はすぐにその部屋を見つけた。少年の....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
れがなければ現代の演劇というものは生れないのです。 第四に記憶力。 記憶力は
四番目です。これは、あるにこしたことはないという程度のものです。記憶力がゼロであ....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
の文句では、矢張り頭にある「霊」という文字に意味があったのでございます。そうして
四番目の文句では、又最後の「柩」という文字に、意味があったのでございます、このよ....