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四重
「四重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四重の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
る。するとまた一つのは「スットコチーヨ」を終わって「ジー」に移りかけている。三重
四重、五重にも六重にも重なって鳴いている。 峻《たかし》はこの間、やはりこの城....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いろいろの対策がとられて、或る程度の効果をあげている。すなわち特攻隊の通路に三重
四重に戦闘機隊の網をはる事、弾幕を完全なものにするため船舶の対空砲火を増大する事....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
不明の変死事件があり、それに加えて、当主|旗太郎以外の家族の中に、門外不出の弦楽
四重奏団を形成している四人の異国人がいて、その人達が、揺籃の頃から四十年もの永い....
「海底都市」より 著者:海野十三
に犬を追いまわしている夢の中に入ってしまったりした。僕の身体の方々には、三重にも
四重にも違った疼痛《とうつう》があって、それに耐えるのに僕のエネルギーは精一ぱい....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
どこの細道じゃ、細道じゃ。 天神様の細道じゃ、細道じゃ。 舞台一方の片隅に、下の
四重に通ずべき階子の口あり。その口より、まず一の雪洞顕れ、一廻りあたりを照す。や....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
であった。 私はその一枚をとって、蓄音機にかけてみた。ヴィオロンセロを主とする
四重奏で、美しいメロディーがとび出して来た。聴いていると、何だか眠くなるようであ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
いや、私はまだ対策があると思うんだ。もっと防空壕を深く掘るとか、出入口の扉を三重
四重にするとか、政府が努力するつもりなら、もっといい防空壕が出来る筈だ。そう思い....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
う大円だ。これが防空監視哨の最も外側に位置をしているもの、それから以内には、三重
四重に監視哨を配置してあるんだが」 「聴音隊はどうです」 「聴音隊はその内側に並....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ろへ集ってきた。二千メートル以上の上空をとんでいる日本機の翼に、照空灯が二重三重
四重に釘づけになっている。 「誰かあれを飛行機で追いかける者はいないか」 と、....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ンリーから参りましたという者もあるです。
そのテンリーという道にもやはり三重、
四重の関所があって容易に通り越すことが出来ない。で、その道筋の関所の在る所は間道....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
十八通は、一、二、三がそれぞれ三箇の大事のおが玉の木、めどに削り花、かはな草で、
四重大事、五切紙之上口伝、六重之口伝、七|真諦之事、八|三鳥(呼子鳥・百千鳥・稲....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
と再生の時期一八一六年―一八二三年) 五 遺言(『第九』および最後の幾つかの弦楽
四重奏曲。一八二三年―一八二七年) 一九三八年の現在までに第四の部分までが完成....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
大いに慰められている。彼は僕の幼な友だちの一人だ〔〕を君に送らなかった理由は、弦
四重奏曲を相当によく書くことが判り始めて以来すっかりあれを書き直しているためだ。....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
る。 *原注――この三つの断片は一八一五年および一八一六年のものである。最後の弦
四重奏曲(作品第百三十五)の中で提示されている問い Muss es sein? ....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
hquartette, 1885. テオドール・ヘルム――『ベートーヴェンの弦楽
四重奏曲』(一八八五年) 〔H. de Curzon.――Les lieder ....