回れ右[語句情報] » 回れ右

「回れ右〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

回れ右の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
ていて、人形の身振りをするのが真に迫るので、観客の喝采を博していた。 くるりと回れ右をして、シルクハットを脱いで、またかぶって、左を向いて、眼玉を左右に動かし....
丸善と三越」より 著者:寺田寅彦
さかに、右ききの人間は右回りの傾向があるとかいうわけでもあるまいし、体操の時に「回れ右」をするが「回れ左」はやらない事と関係があるわけでもないだろうし、ただ自分....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
かいて、ビュルゴン婆さんをながめた、そして言った。 「ほうー。」 それから彼は回れ右をして立ち去った。戸口に立っていた婆さんは、それからすぐに、冬の寒風に震え....
老狸伝」より 著者:佐藤垢石
、熊も人間も驚くの驚かないの、両者全くぶったまげた。熊は私を発見すると、急角度に回れ右して枯野の中を枯林めざして走りだしたのである。 私はその場合、その場で腰....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
た。軍隊の先頭に立って、母国イングランドを侵略するのだと鞭をあげた彼が、くるりと回れ右して、軍隊をチロオヌの攻撃に差し向けたではないか。そして、取巻き連にはそそ....
はつ恋」より 著者:神西清
きして、ふんふん唸りながら繰返した。 わたしはもう一遍お辞儀をすると、くるりと回れ右をして部屋を出たが、照れくさい感じが背中を這っていた。後ろから見られている....