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回心
「回心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
回心の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
よって、自己自身を翻して絶対に結合するのである、即ち神に帰依するのである。これを
回心という。そこには自己自身を否定することによって、真の自己を見出すのである。ル....
「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
神の目も、さまさせずにおかないものだった。ロンドンの二ヵ月ちかい滞在が、わたしを
回心しようのない折衷主義ぎらいにした。それは、偽善的である以外にありようのない本....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
はさすがに一つもなかった。備考欄には、「品性下劣、御殿女中の如し」とか、「駈落三
回心中未遂一回」とか、「野心満々、惜しむらくは低能」とか、「彼いつの日にか悔い改....
「レンズとフィルム」より 著者:中井正一
のが、またそうである。 インテリ的個人が集団の掌の感触を受け入れるのには一つの
回心を要求する。脈々たる「時」の血汐の感触には、面をそむけるごとき戦慄が待ってい....