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回教徒
「回教徒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
回教徒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
のに、炎熱に苦しめられている南種は同じく太陽を神聖視しながらも、夕日に跪伏する。
回教徒が夕日を礼拝するように仏教徒は夕日にあこがれ、西方に金色の寂光が降りそそぐ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
あって遊ぼうとしているのだ。彼は痛みに対抗しようとする肉体の自らなる※く。それは
回教徒の祈祷の姿に擬しつつ実は、聞えて来る活動館の安価な楽隊の音に合わせているの....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
三 世界の屋根 この映画で自分のもっとも美しいと思った場面はおおぜいの白衣の
回教徒がラマダンの断食月に寺院の広場に集まって礼拝する光景である。だがせっかくの....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
載禁止の解除になることも知っていたのである。大してビックリしたものもない。日本の
回教徒が何と思ったか当局へお世辞をいいに出かけて来たくらいのものであった。 だ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
はその意味が少しもわからなかった。彼女はまたフランスの俗謡を一つ歌った。それから
回教徒にならって、祈祷《きとう》時間を告げる真似をした、――薄暮になりかかってい....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
る。授業は毎日夜間二時間。そうして、一年半の後、メッカ、メジナへ巡礼にでかける。
回教徒の志望者をつのるビラであった。 その日から、締切の最後の日まで、按吉は真....
「高尾ざんげ」より 著者:豊島与志雄
に、も少しのところで、檜山は北京へ行くことになっていました。東京在住の或る有力な
回教徒に連絡がついており、それと同行して北京へ行き、蒙古から北支へかけての回数徒....
「言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
である。後者は、ギリシア人(Ionian)であったのが後には一般外国人、あるいは
回教徒の意に用いられ、ちょうどギリシア人の barbaros に相当するものにな....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
に見つめて、 「チャメロスさまがあなたのお手をおとりでしたら――チャメロスさまは
回教徒のサルタンに仮装あそばしておいでです。チャメロスさまをみちびいて庭の静かな....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
ルの首都、スリナガールにあるブリスコー氏の学校というのです。ここには、印度教徒も
回教徒もキリスト教徒も、すべてこの地方の上流の子弟があつまるのです。 聴いて御....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
朝の太陽に照らされたようにカッと凄まじく輝いている。怪獣は石段を一飛びに飛んで、
回教徒の円座へ近寄って来た。そうして四本足を折り、彼らの前へ蹲まった。 教徒の....
「決闘」より 著者:神西清
つです。」 「よろしい。もしあらゆる国民が唯一の神を拝するものならば、なぜ君たち
回教徒はキリスト教徒を永遠の敵と見ているのかね?」 「なにを怒ります?」とケルバ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ぶるかするものだそうだ。つまりターバンとよぶべきかも知れないが、コンゴーの土人は
回教徒ではないから、ターバンともちがって、たぶん独特なハチマキの締め方のような作....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
に至った。この報が西ヨーロッパ一帯に伝わるや諸国のキリスト教徒は義憤を起こして、
回教徒(トルコ族)討つべしの叫びをあげたものの夫れを断行するには機いまだ熟さなか....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うこともない。なぜならばラサ府でヤクを殺し羊を殺す者は仏教徒ではない。シナ人の回
回教徒です。それが皆|屠者である。だから彼の回
回教徒らはヤクに引導を渡さないです....