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困者
「困者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
困者の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「分配」より 著者:島崎藤村
、私の部屋の障子にまで伝わって来ていた。 私たちの家の入り口へ来て立つような貧
困者も多くなった。きのうは一人来た。きょうは二人来たというふうに、困って来る人が....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
理論能力の所産であるかを注意しなければならぬ。一体センチメンタリズムとは、感覚貧
困者の唯一の感覚形式なのである。 処で第二に注意すべきものは、学術論文に於ける....
「職工と微笑」より 著者:松永延造
のである。 玩弄さるる美 一番初めに云って置きたいのは、私が物質上の貧
困者であるに拘らず、贅沢過ぎる心を持っているという悪い惨めな点である。斯んな外部....
「ラ氏の笛」より 著者:松永延造
若い女性、名は覚えて居ぬが、何でも当時、日本へ渡って来たばかりの、乞食に等しい貧
困者であった。それにも拘らず、彼の女の体は薄い白絹に包まれ、彼の女の手首には、恐....
「平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
、国家の母性保護を至当とされています。私はそういう意味からでなく、食糧に窮する貧
困者に施米または廉米を供給するのと同じ意味から、母の職能を尽し得ない貧
困者を国家....