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囲いの間
「囲いの間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
囲いの間の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 「御参《ござん》なれ!」 「やっ!」 と、大石鍬次郎が突き出した手練の槍、板
囲いの間からズブリと出て、 「あっ!」 と、たしかに手答えがあった。表から見ると....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
さまれてる長い狭い舗石《しきいし》の路地で、うまく人目に隠されていて、庭や畑地の
囲いの間に消えているかのようだった。しかし実際は、それらの囲いの角《かど》を伝い....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
濃い暗闇《やみ》のなかに墨絵で描いた松が一本。 その幹へさしかけにした葭簀
囲いの間から、闇夜にもしるく象の巨体が物の怪《け》のようにぼんやりと浮きあがって....
「百花園」より 著者:永井荷風
意の憾《うら》みの生ずべき筈はない。コールタを流したような真黒な溝の水に沿い、外
囲いの間の小径に進入《はい》ると、さすがに若葉の下陰青々として苔の色も鮮かに、漂....