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図取り
「図取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
図取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
七は云った。「就いてはもう一つ伺いたいことがありますが、近頃ここへ来てこの絵馬の
図取りでもしていた者をお見掛けになりませんでしたろうか」 「成程そう云えば、去年....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
した。
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私は「第二の悲劇」という章で、このピヤノの部屋の
図取りを読者に御紹介しておいたのであるが、もう一度記憶をあらたにする為にはつきり....
「広場」より 著者:宮本百合子
小さく接近して、その絵模様をさぐろうと試みるのであった。が、それはいつも平面的な
図取りとして、朝子の心に映って来るばかりであった。
図取りの全部が見えている。そっ....
「道標」より 著者:宮本百合子
のモスク※で、自分たちが不如意にいるのは、いいことだと思った。五ヵ年計画の壮大な
図取りと、異常な努力で遂行されているその成果について、人々は「プラウダ」でよむこ....
「働く婦人の新しい年」より 著者:宮本百合子
げられてゆくか、そのことはまだはっきりと見えていない。しかし、何かおぼろげにその
図取りがあることはわかっている。そのことは、私たちのある心に期待や想像やを目ざま....
「生態の流行」より 著者:宮本百合子
一個の男の欲求の肯定から出発した設計の描写ではなくて、現代の常識が何故そのような
図取りで人間に生命の保存を考えさせるか、そのような考えかたに対して人間はどう判断....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
人足さえ入れないことにしてあります」 「京屋の間取りはわかっているか」 「ここへ
図取りがしてございます」 「おお、そうか、よしよし。じゃ、出かけるとしよう」 ....
「院展日本画所感」より 著者:和辻哲郎
斬新であるが、時には珍しい形象の取り合わせ、あるいは人の意表にいづるごとき新しい
図取りを試みる。しかしこれらの画家を動かしているものは、岡倉覚三氏の時代の自然観....